honey honey honey


 綺麗だと思った。一瞬で目に焼き付いた。桜の花びらの舞う木の下で見上げるその顔としゃんとした佇まい。そして−−−・・・

「ちょっと銀時!私の苺大福食べた?」
「いんや、食べてねーよ」
「じゃあその口の端についた粉は何?」
「これはー、そのあれだよ。おしろ」
「吐き出せコラァ」
「ちょ、おまっやめっ…」

 
 りかこと出逢ったのは松陽に拾われたちょっと後だった。松陽に遣いを頼まれ訪ねた武家屋敷の一人娘、それがりかこだった。
 一瞬で目を奪われ立ち尽くしている俺に気づき「…何?ジロジロ見て」と怪訝そうに顔を顰めたその表情は、予想外ではあったけど。
 

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