膨大な本棚に囲まれて、うとうとしていた。波に揺られ、日差しは傾いてきた、うん、今日も一日平和だった。図書室のこの場所はほんのりとあたたかくて、わたしが眠りに落ちるのには適していてわたしがうとうとするのには十二分なのです。だらりと足を投げ出して、机に突っ伏す姿はなんとも情けない姿に違いないけれど、楽なものは楽なんだよねえ。そういえば、なぜわたしが今ここでだらだらと昼寝が出来てるのかって言えば、ななななんとあのエースがが掃除当番を変わってくれたからなのです!奇跡…!「お前にしては頑張ったんじゃねェの、掃除」とちょっと申し訳なそうな顔をしたエースに感謝。(次からは、わたしも買い物当番忘れないね…!)だから、贅沢にも昼間からここでお昼寝をすることが出来たというわけです。
そういえばこの間は結局、マルコ隊長に部屋まで送ってもらっちゃっいました。途中でいいよって言ったんだけどなあ。やっぱりマルコ隊長は優しいからなあ。あ、ちょっと前にもこの場所で、この時間くらいに隊長がブランケット掛けてくれたんだっけ。隊長は、わたしが白ひげ海賊団として訓練を始めた頃から関わりが深いひとのひとりだった。すごく優しい良いひとだなあっていう風には思ってたんだけど、任務の時は表情がくるっと180度変わるからちょっぴり怖いひとだなあとか思った時期があったことは覚えている。けれど、それは、大切な家族を守る為だってことを知って、その表情の意味に気づくことができた。この前もいろんな仕事をあとまわしにしてわたしに付き合ってくれたし、ブランケット掛けてくれたし。そんなことを考えながらうとうとしていたら誰かが図書室に入ってくる音がした。(図書室は古いから入ってくると扉が軋む音がするのだ。)あ、近づいてくる。この辺りの本は資料とかそういう類で、あんまり面白くないから、きっと勉強熱心な船員の誰かかも。でも、贅沢をひとつ言えば、マルコ隊長、だったら良いのになあ。
心のどこか、ふんわりと浮かぶやわらかい気持ちに薄く瞼を持ち上げてみる。西日に照らされていまいち誰かは掴めないけれど、なんとなくのシルエットに心があったかくなって、心臓が跳ねた。
ホイップクリームの腕の中、今日もあなたの夢を見る 171127
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