「あ、御剣さん!おはようございます」
「ム、もふこくんか。おはよう」
「今日もまた、さっむいですねー!」
「そうだな」
「そこ、空いてますか?」
「私の向かい側のソファのことだろうか?」
「ちっがーーう」
「ム、ならばどこのことだ」
「御剣さんの隣ですよ」
「ム、空いているかと言われればそうだが」
「じゃ、失礼しまーす」
「ぐ!待ちたまえもふこくんッ!」
「もー、なんですか」
「このソファは、もう満席だ!やはり向かいに座るのが賢明だと思うが!」
「なに言ってるんですかこれ二人掛けソファじゃないですかしかもさっき空いてるとか言ってたじゃないですかそんなに私が隣に来るのが嫌なんですか御剣さん私もうショックで死にそうです!!」
「お、落ち着いてくれもふこくん!」
「じゃ!お隣に座らせてください!」
「ム、ムム…そういうアレは…ッ」
「ダメなんですか」
「ム、ム…。ダメというか、だな」
「もう座りますよ!失礼しまあす」
「…………がッ!!」
「ん?なんですか、その顔。眉間に、シワ」
「なんというか、その、いやに距離が、近い、と思うのだが」
「だって寒いんですもん!」
「それは理由になってないだろう!」
「立派過ぎるくらいの理由です!くっつけば暖かくなるから、くっついているんです!わかりますか!」
「ムム、それはそうだが。なんというかだな…」
「なんですか!」
「ムムムム」
「?」
「と、とりあえず立ちたまえ!近すぎて、なにも考えられない!!」
きみとちかい
「考えなくていーです!このままで!」
「うぐ!…ちょっと成歩堂に会う約束があってだな…」
「逃げない!!」
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