憂鬱
*二人共洋南大設定
*地雷ない方でよろしくお願いします。
「童貞の時の過ちだァ!?」
思わず声を荒げたくなるのは仕方ねぇ。大学四年始めの新人歓迎会だかの飲み会の中盤に出た話題だったからだ。
「ほーら、童貞期間長かった黒田センパイが語ってくれるぞ〜」
「長くねぇから!」
隣の手嶋が俺をピシッと手をさしながら煽ってくる。そのやけにうざったらしい手を直ぐさまにはたき落した。しかしそれを気にするわけもなく"童貞時代か、そんなんあったな、懐かしいなー"とかお気楽に笑いながら他のやつらとワイワイ盛り上がってやがる。
つーか、童貞の時の過ちやらとかどーでも良くねぇ!?どんだけ懐古してぇんだよ!?盛り上がる話題ちげぇよ。
そう思いながら強めのアルコールをグッと流し込んだ。そのせいなのかクラクラと浮遊感が襲われてくる飲み会の終盤で、ぐっと眠気に誘われたのだ。
目の前が揺らぐような、暗くなるような…あぁ、俺はこのまま眠ちまうんだなとか思いつつも逆らえずに目を閉じた。
…
洋南に入って1年目。
どこかの総北のブチョーさんとも一緒になっちまって、新しい環境に慣れるようになってきたあの時。ついでに言えば、勉強だかで煮詰まってた頭も大学入って一息つけて多少は落ち着くっつー話だ。
そして俺は密かにみょうじというまぁ自己主張は強くねぇけどそれなりに可愛いやつが気になっていた。
「黒田くんはここではオールラウンダー目指すの?」
"ちゃんと知ってるよ?箱学さん"と笑顔で気楽に聞いてくるみょうじに、そりゃどこか癒されるっつー話だ。
「何?黒田、みょうじさんの事好きなのかぁ?」
「んな事ねーよ!」
「なんだ、取り持ってやろうとしたんだぜー?これでもさ」
「だぁーからちげぇ言ってんだろ!?って、何声押し殺して笑ってんじゃねェよ」
「ははっ…なら良いんだ。悪かった悪かった、怒るなよ黒田ぁ」
部室の端で器用にクルクルとペンを回しながら、うざったらしく話しかけてくるのは手嶋しかいねぇ。
そしてハンズアップしながら悪かったと言う割にゃ反省の色は全くとして見えない。
なんしろ"帰りどっかよって食ってこうぜ"と今までの会話御構いなしにお気楽に誘ってくる手嶋だからだ。
そしてそんな会話をした事も一晩経てば忘れる会話だった。
…
ある日、サークル終わりの夜。今日は俺が最後だった。
「はぁ…」
今日帰って何作っかなぁとか冷蔵庫ん中何残ってたっけとか考えながらほの暗い廊下を歩きながら部室を目指す。ギッと鳴るドアを開けて電気をつけた。
その時、部室と繋がるミーティングルームで僅かな物音がした。
誰がいんだろ、とは思いつつも正直気にする気も起きやしねぇ。ロッカーの前でジッパーを降ろしたその瞬間だった。
「…ぁ…やぁっ…!ん…」
少し甲高い、そしてどこか吐息交じりの熱をもっていそうな声にピタッと手が止まる。
んなとこで盛ってんじゃねーよ!!思わずロッカーに頭を打ち付けたくなった。
部員の誰かだろうがしらねぇけど家でヤれ。どこでもそこでも盛んじゃねェよ!イラッとしながらもさっさとこの場を離れようとするが気になる事は一つある。
「ん…っぁ…、はぁ…」
僅かに聞こえる喘ぎ声が聞き覚えがあるっつー事だ。僅かに聞こえるこの熱をもった声の主を知りたいっつーのは、俺は童貞だからなのか!?腹の中が煮えるような、どこか胸くそ悪さを感じつつも、その欲求には勝てなかった。
そっと間の換気出来るようになっているドアの隙間からそっと覗いた。
「っ…!!」
衝撃的なシーンだった。
なんしろヤってんのが手嶋とみょうじだったからだ。みょうじはさっきまで着ていたジャージは床に落ちていて、既に下着のみが引っかかっている状態だった。乱れた格好のまま机の上で顔を紅潮させて仰け反っていた。
何でこいつらが!?つか、付き合ってたのか!?慌ただしく脳内で情報を集めるが、今までの様子でそういうシーンはなかった。
"あぁ…じゅんたぁ…っ…"
"んだよ、これ好きだろ?"
俺の中のみょうじは、手嶋の事は"君"付けだった筈だ。
なのに今は手嶋に胸を曝け出して、濃いピンクの乳首を吸われて善がりながら手嶋の黒髪をギュッと掴んでいる。呆気にとられるうちにどんどんとみょうじがやたら乱れていく。
…っつかなんで…、やたらのけ者にされている気がしてならねぇ、なのちこのドアを開けることやら止めろという言葉も出ねぇのは何なんだ!?
みょうじは汗をかいているらしく、顔の周りの髪が顔に張り付く姿さえ魅力的で目を奪われる。
クチュクチュ…と水音までドアを隔てた俺にまで聞こえてくる。そこ湿った音が、みょうじの秘部から漏れ出ている音かと思うと今にでも喉が張り裂けそうだ。いつも抜く時に想像した姿より激しく身体を揺らすみょうじを見て、股間に熱がこもる。
"ぁ…っ!やらぁ…じゅんたっ…!"
"お、今日もうイっちゃうパターン?まだクリだけだぜ?"
っつか、"今日"って何だよ!?いつもしてんのか!
俺の戸惑い知らない二人は、扉を隔てた部屋の中でどんどんと熱くなっていくらしい。
"クリ気持ちいいのぉ…!いっちゃ…ン…"
"だーめ、なまえ中よくいじってからのが好きだろ?"
手嶋がそう言いながら、いきなり人差し指と中指の二本を入れたらしい。ぐっと胸を突き出すように仰け反るみょうじ。ここから見てもツンと上に向いたその胸がその都度揺れる。真っ白な胸に対してやたら色ずく頂点は卑猥だった。
いきなりの二本の指を入れられても、痛がる素振りも見せずに悦んでいるのは俺でも分かった。
手嶋がみょうじの耳元で何か言ったらしくみょうじが首をふる。みょうじの身体に残ってるのは、片足に残る薄い緑色のショーツと靴下だけだ。
ジュブジュブと聞こえる音が徐々に早くなる。
"あぁ!や…だめぇ…!"
泣きそうな声を聞きながら、俺は下唇を噛んだ。
なんで、どうして…こうなってんだよ!やっぱ訳分からねェ!このドアはきっと鍵がかけられてるのだろう。この扉を隔てた先の乱れた現状を見つつも、なぜかギンギンにはち切れそうな自分に嫌気がする。
「っ…」
思わず、サイジャに手を突っ込み、物を引きずり出した。
"んん…!ぁ…はぁ…っン!!"
"お、イった?"
隙間の先のみょうじは、身体を震わせるようにしながら手嶋に抱きついていた。その背中に回る細い手が悔しくて、悔しくて、口に血の味が滲む。
"なまえ、分かってんだろ"
"はぁ…ぁ…ん、分かってる"
くっついていた身体を離して、みょうじはジャージを降ろした手嶋の足元にしゃがみ、おったてている手嶋のものを愛おしそうに舐め始めた。手嶋を見つめるその熱い視線、慣れた手つきで扱きながら口に含ませている。あの口の中は相当気持ちがいいんだろう…どこかのAVで観たような光景に息を呑むしかなかった。
"…ン……はぁ…"
"そー、しっかり下から舐めてな…そう、上手になったよな"
咥えながら、頭を撫でてくる手嶋に嬉しそうに微笑むみょうじ。すると空いていた片手で、自分の股に手を伸ばした。戸惑う俺を余所に、指を入れ始めたのだろう…クチュクチュと音が聞こえてきた。
"なんだ、我慢できないのかぁ?"
"…ん…、もう…こんなに、濡れちゃった…"
クチュクチュと激しく音をたてながら身体を揺らしてる卑猥な姿に、俺自身がガチガチと痛みを覚える。あの大人しいと思っていたみょうじが、自分でやらしいとこを弄りながら男のものを悦んで咥えているそのチグハグさに未だ慣れない。
しかしながらその高揚とした卑猥な姿には、どうしても下半身が刺激されちまう…んなとこ見たかった訳じゃねェのに…なのになんで俺はシコってんだよ…!
"…ん…じゅんたってばぁ…ぁ…"
"あー、降参降参"
頭を撫でる手嶋が、みょうじを立たせて机にうつ伏せに突っ伏させて小ぶりのお尻を突き上げさせた。その方向はギリギリ俺に秘部が見える位置だった。少しだけ股の色が濃くなったその秘部は少し離れたこの隙間からもテラテラと光っていた。
やたら生々しいその秘部に目を奪われる、あの中に入れるのか?俺がそう戸惑っていた時だ。
"ほら、いつものは?"
"ん…"
上半身を机に預けながら、両手でオズオズと後手に尻に手を回した。一体何をするのかと思ったら、みょうじは自分の秘部を見せつけるかの様に両手で左右にくぱぁっと開いた。周囲の色とは違う真っ赤なその内部はヒクついているのが分かった。甘い匂いすら伝わってきそうなその秘部に手が早くなる
"ぁ…はぁ…じゅんたのおちんちん、欲しいのぉ…入れて…ください…っ"
「っ…!」
その瞬間ぐっと力が入り、キツめた手の中で白濁液が溢れ出した。ドクドクと震える自分のものを抑えるのに、目の前の光景は止まらなかった。
隙間の先を覗くと、みょうじのヤラシイ秘部に手嶋のものが入ったり出たりを繰り返している。
"あ…。っはぁ…!じゅんたの気持ちいい…っ!くせになりそ…っ…"
"もう、なってる癖によくいようなぁ"
パンパンと打ち付ける音が絶え間なく聞こえる最中、再度俺の手も高速に動き出す。
クソッ…んなつもりじゃなかったのに…!!机に胸を押し付けしがみき男のものを悦んでいるみょうじは淫らで、今までに聞いた事のない声をあげている。その事実が、血の味が口に広がるほど悔しくて虚しいのに手が止まらない事実。俺の手は白濁液でびっしょりだった。
"あ、わりぃ今日ゴムしてねぇわ"
"…やぁ…!!中はだめぇ…!"
その瞬間に二度めの白濁液を掌にぶち撒けたのだ。
…
パチっと目をさますと目の前で手を振ってる手嶋が居た。ガヤガヤとする飲み会の場…俺は何分寝たんだろうか。
「黒田、大丈夫かぁ?」
「…てめぇ、あん時俺居たの知ってたろ!?性格悪すぎねぇ!?」
「酔ったやつは話とぶよな、まぁこれでも飲んで落ち着けって」
これでも呑むか?と出されたアルコールを流し込んだ。