似た者同士のエンドロールは


(※ 夢主荒北もろともややクズ。アンハッピーエンド?)





付き合いが長いというものは安定、平穏といった言葉が浮かんでくる。しかし同時に飽きという単語もあるはずだ。目の前には好意を持っているはずなのに、交わりというものはここ数ヶ月ない事実があった。同棲というものはお互い知らなかった面も如実に表してくる。けれど、さほど嫌っつーもんはなかった。それ以上に気が行き届いていて、オレにゃ充分過ぎる女だと思った。

若い奴らがアパートに2人きりで住む、イコールする事決まってるというくらい同棲をし始めてからは毎晩行為を行った。もちろん満足していたし、何度も何度もオレにゃ勿体ねェと考えながら幸せの絶頂だった。オレの事を好きだと口を尖らせていう姿も何もかも。

現在も関係は良好、仕事自体は忙しいけれど生活も安定しているし不自由がない、喧嘩もしねぇ。問題はしていないだけっつー話だ。数ヶ月前に誘われた時にゃ、何故か勃たなく、軽く仕事終わりに呑んできた所為だ、わりィけど疲れてるみてェだと説明を余儀なくされた。人間失敗は怖いものだ。あの日からお互い何も言い出せずに暮らしている。

言いてェのは、オレの機能がダメになってる話じゃねぇ。しっかりと勃つンだよ、後輩チャンとヤる時は。
ある会社の飲み会終わりに、魔が差した。同棲をしている上で、その先を見据えるとある届け出用紙が浮かぶだろう。その置かれている自分の立場を理解しながらも雰囲気のままネオンに惹かれ、何歳下かも分かってなかった後輩と妖しげな看板の下をくぐった。やたら広いベッドの上で、このホテルの意味を理解していない訳がないのに恥じらう姿に新鮮さを覚えて夢中にしゃぶりまくった。己に欲が無くなっていたのかと心配していたけれど、そんな心配は直ぐに泡となり、痛いくらいに勃ち上がったものは中折れする事なんてなかった。寧ろ無限に出来ると錯覚するような学生時代に戻ったみてぇに、後輩チャンを抱いた。何度身体を重ねても飽きがこねぇ、白い肌と張り詰めた胸はなまえよりも小振りなのにやたらに煽る。恍惚に震える顔は何よりも熱くさせる。会社で2人きりで顔をあわせる時には、まるで他人のふりをする。そんないじらしいところを痛ぶるかのように悦を与えあった。なまえより先に出会っていたらというフレーズを何度も繰り返した。

「おー…これうめぇ」
「でしょう?自信作なの」

テーブルに並べられた食事をたべながら、正直な感想を言う。すると笑顔で高らかと返事がくる。その表情は可愛いとは思うし、決して悪くはない。そう、同棲生活はうまくいっている。陰でコソコソ後輩とヤる男と住んでいるなまえはやはりイイ女だ。
だからこそ、ここにきて不安になる。同棲している女がいる男としてしまえる女を選ぶのか、はたまたする事は出来ねぇけれど、平穏無事な安定した生活選ぶのか。どうしようもねぇ考えばかりがうごめく、踏み出せる術がなかった。いや気力もなかった。美味いはずの料理が苦虫をすり潰したように不味くなる様な生活は御免だった。








「ね…今日」
「ア?」

雰囲気で伝わるっていうもんは長く付き合っている感であろうなァ。数秒の間の取り方1つで伝わるもんがある。服の裾を握りしめ躊躇いがちに発された言葉にこちらも戸惑いを持つ。なんしろ昨日、後輩チャンを背後から何度も突き欲を散々求め合ってきたところだったからだ。だからこそ何かバレたのかと勘ぐってしてしまう。

「下着新しいの買ってみたの」
「へェ、イイんじゃナァイ?」

正直言うと興味もねェ。だけれども不安なのだろう、なまえもオレも。無駄に上手くいっている同棲生活の中で1つ欠如したものがあるという事をお互いに言えずにいる。オレは言ったら終わりだと思っている様に、おそらくは向こうもそう感じているのだろう。要は似たもの同士なのだろう。
淡い間接照明の中に照らされるなまえの身体は、際どさのある下着がよく映えていた。豊満な胸から括れる腰まわりによく手を伸ばしていた思い出。確かに似合ってンなぁと感心しつつも身体の中心は熱くならない。あぁこれ後輩チャンに着させたらさぞ興奮しただろう。なまえに後輩チャンを重ね合わせて抱く事に成功する。射精に漕ぎ着けた時の安堵感、そして焦燥感を抱えつつ布団に潜った。
オレもなまえもこんな関係を持ちたかった訳じゃねェ。しかしなまえがこれで満足ならそれでイイと思えるくらいにはやはり好いていた。











"もうヤバイです、あのトイレでした時の事思い出すと"

液晶に映るもんは一体何なんだろうなァ。隣で寝ていた筈のなまえはスマホを開きながら寝落ちしてしまった様子だった。おかげで明るさが気になり背中合わせに寝ていたオレがしょうがなく電源を落とそうと画面を見たときだ。その画面から目を離せなくなった。
アプリで会話している先は、数回会話で出てきた名前で、確か仕事の後輩だった筈だ。見てはいけない画面だという事は直ぐに分かった。画面を触る指に緊張が走る。

"あのなまえさんの声押し殺した感じに思わず燃えちゃいましたよ"

穏やかで寝ているなまえの手元には秘密があった。知らなかった事実を知ってしまったオレ。一瞬で全てが繋がった。性欲の捌け口を探していたのはオレだけじゃなくなまえもだったらしい。しかし、責められたものではない、なぜならこのお互い様な現実だからだ。このなまえが他の野郎の前であらげもなく身体を晒している?それにも関わらずにオレと暮らしている。きっと後輩クンにゃこいつの歳上の色気やら身体やらは魅力に写るのだろう、その上に付き合っている彼氏…オレを出し抜いて、ヤレているという優越感は堪らないもんがあるのだと簡単に考えられた。
おそらくなまえも、歳下男のちんこ咥えて腰を振ってさぞかし悦んでいるんだろう。あぁ、そーいやこいつのフェラはオレが教えたからすげぇうめぇしな。そりゃ後輩クンも清い顔したなまえが、ヨダレ垂らし御奉仕する姿を見りゃおっ立つもんもあるだろう。
オレは冷静だった。が、しかしそれが酷く己が氷の塊な気がしてきてしまった。



翌日の夜、なまえを誘った。そう気まぐれだった、けれど前よりも興味がある。

「靖友、どうしたの?」
「別にィ」

少し戸惑いを見せるなまえは何を考えているのかは、細けェとこはわからねェ。けれどこの間誘われたオレと一緒の事は思っているのかも知れねェな。
ぎごちない歯車を今更に回してみるとか正直言って何をしたいんだかオレにも分からねェ。思い直すかの様に髪に手をやった。
お互い気づいている違和感や気まずさを呑み込んだまま、口を合わせた。そういやなまえとこの行為ですらいつ以来だろうか。風呂上がりの清潔そうなニオイで惑わせられながら唾液を交換し合う。くぐもった息が口の中へと消えていく。

「オイ、舌出せ」
「ん…」

合わさる口から出る水音が耳に届く。間接照明の橙色の明かりに浮かぶのは、面積の少ない下着を着たなまえだった。パンツの前面が極端に面積は狭い、そしてそこから伸びる大腿は前よりも綺麗に見えた。

「ヤラシィの穿いてンじゃナァイ?」
「、そんな事ないよ…っ」

虚ろな目線が宙を彷徨う。気まずさを隠しきれないなまえは何を考えているのだろうか。目の前のオレじゃなく、その向こう…後輩クンを見ている気がしていた。こんな際どい下着をつけるような女じゃなかった、しかし似合っている現実に苛立ちを覚えると共に焦燥感にも駆られる。グツグツと全てを詰め込んだ鍋の状態のままは、ただオレンジ色の光に照らされた濡れた両足の間を舐め回すだけだった。薄いレースの生地を片側へとズラして、熱気を伴いそうな蜜壺へと舌を挿入させる。そして突起を丁寧に剥くかのように指で露わにして吸いついた。

「ぁぁ!!やぁ…!やす、とも…だめぇぇ!」

ガクガクと腰を震わせながら、髪に手を埋めてくるなまえの声を聞きながらも手と口は止まらない。吸って舐めて、指で弄り、何つーかここまでこいつにした事あったけかな。脳裏に過る思いも無視して中へと入れた指で内壁を撹拌しながら、膨れ上がった突起を吸い続けた。

「っぁあぁ…!おねがい…私も、するって…!!」

哀願するなまえは、息も絶え絶え、上気した肌をこれでもかと晒していた。その願いは無視した。さらに懇願してくるなまえの声を聞くたびに"後輩クンへもそう言ってんのォ?"という気持ち悪い台詞が喉まで出かかる。他の野郎がおそらく進行形で抱いている身体を犯していく行為は、雄としての本能を駆り立てるのに充分であった。久しぶりに見た壺は愛液でドロドロであった。

「すげぇ濡れてンな」
「だって、やすともが…」

そこまで言って止める理由は分からなくねェ。ここまで時間かけたりしてンのなんて下手したら数年ぶりかもしれねェからな。言い淀んだ口を開かせて唾液を注ぎ込んだ。そして知らぬうちに痛くなるほどに勃ち上がった男根を捩じ込んだ。

「あぁ…!」

歓喜の声を上げるなまえがオレに合わせて腰を振ってくる。グチュグチュと結合部からは溢れた蜜が泡だつ。オレの興奮もピークに達する。
背後から突かれるのは、以前怖いとか痛いとか苦手言ってきた癖に、何もかもを忘れてしまったのか淫らに腰を振るばかりだ。だからこそ、もちろん以前はこんな事しなかった。散々背後から突かれたのか?見え隠れする男の影が気に触る。見た事ないほどの情をオレに晒すなまえの所為もあるし、奥までしっかりと咥えこんでいる癖にこの状況で他の男を考えていそうななまえに対する苛立ち、そしてその男への嫉妬がオレ自身をさらに硬くさせた。

反る身体の腰をしっかりと固定し、音を立てて更に追い詰めていくと強い収縮でオレを攻め立てた。荒げもない声を上げさせて、床へと突っ伏すなまえ。連打を続けていると、ガクガクと身体を震わせて、内壁でオレを何度も搾り取るような動きを加えられたらさすがに堪えきれなかった。最奥へと一気に全てを開放した。

ホッとしたのも束の間の事だろう。これでなまえは明日にでも別の男のところへいき散々喘ぐのだろう。そして他の男の精液を吸い取ってきたのにも関わらず、帰ってきてから今日と同じくらいにオレにされるのは知らない事だろう。セックスレスの解消?したんじゃねェか?でもまぁ一時にしかならねェか、寧ろ終わりが見えたくれェだ。何にしろ、交わる癖にお互いが別方向に興奮してンだから何の解決にもならない。しかし他の相手と新しい関係を作り上げる事をするエネルギーすらを面倒という考えに再度行き着いてしまう。しかし、事が終わり直ぐに背中合わせで寝始めたオレたちの朝は今日よりもきっと穏やかだ。