「やっぱ千鶴と秋風が手伝うと飯の味が全然違ぇよな!こう、何て言うか…」


「安心して食えるよな!総司が作るといつも味加減がめちゃくちゃだからな」


「僕にはちょうどいいんだよ」


「ってわけで…そこの魚貰ったぁあ!!」


「あぁっちょ!?何すんだよ新八っつぁん!!」


「悪ぃな、千鶴…朝から騒がしくてよ…」


「もう慣れました」






朝から騒がしい新選組屯所。千鶴も新撰組幹部達と混ざって朝食を取っている。






「…それよりよ、秋風はまた朝飯食わねぇのか?アイツただでさえ細ぇ体してんのによ」


「秋さん、朝はいつも食欲ないとかで……。今は洗濯物を干してもらってきてます」






原田の耳打ちに、千鶴がぼそぼそと答える。






「ったく、朝はちゃんと食わねぇと力も湧かねぇって言うのに」


「まぁ、秋さんは元々少食ですし…」


「…!なぁ、お前に頼みがあんだが…いいか?」


「?はい、なんでしょう」






原田の提案に、千鶴は嬉しそうに笑みを浮かべ、首を縦に頷いたのだった。