究極の2択
私の上司は……一言で言うなら【最恐】です。
「ね、月白。話聞いてる?」
…できることなら聞きたくないです、団長。
「だからさ、答えてよ。月白って処女?まだ誰にも抱かれたことない?」
「…さ、さ…さっきからなんてこと口走ってるんですかァァ!!」
神威の発言に赤面になって、反論する月白。
「わ、わ…っ私がしょ…じょ…とか、団長に関係ないじゃないですか…ぁ!!」
「関係あるよ。だって月白は俺のものなんだから自分のもののことは理解しておかないよね」
「わ、私は団長のものじゃ…っ!」
「あ。何なら今から全身検査して確認してあげようか?」
「ひ、ひぃぃ?!」
「そんな心配しなくてもいいよ、大丈夫、月白には気持ちいいことしか…」
「いいですいいです!結構ですぅぅぅ!!!」
完全にペースを神威にとられた月白はもう否定することだけで手一杯だ。
「まぁ、月白が処女だろうとそうじゃなくとも関係ないか。」
「え……」
「月白を俺好みに調教するんだからねー」
……調教ゥゥゥ!?
「とりあえず、今から俺の部屋で過ごそうか?」
「い、いい、いいです!!結構です!!」
「月白ー…?」
「だん、ちょ…?」
ガシッと人の胸倉を掴まれたかと思えばニンマリ笑みをこちらに向けてくる団長。
こ、恐いィィィ!!
「今俺犯されて痛い思いをするのと今晩俺にヤラれるのと…どっちがいい?選ばせてあげるよ」
「ひぃっ?!……に、2択だけ…ですか……?」
「あれ、聞こえなかったの。2択もあるじゃない」
「きゅ、究極の…選択ですねっ………」
半泣きになりながらも、月白はこの場を逃げ出したのであった。
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