紅い月Honey


冗談なんですよ?


多分、あの人は今、図書室に居る。
そして、図書室によく居る、シン先輩と一緒に居る。
シン先輩は、成績優秀な本好き男子。
僕もたまに、仲良くさせてもらっている。

図書室では、声を小さくして話さないといけない。
だから、偶然を装って…
「シン先輩、こんにちわー」
小声で声をかける。
「ん、ああ。こんにちは。」
いつも通りの反応だ。
「お隣に居るのは、彼女さんですかぁ?」
違うのは知っている。
「いや、同級生だ。」
「そうなんですね。さっき、仲良く話しているのが見えたので、彼女さんなのかと思いました」
「…そんな話をする為に話しかけたのか?」
おお、不愉快そう。
いつもなら、こんな反応しないのに。
あれれ?もしかして、シン先輩も
この人の事狙ってたり??
ええ、困る。
可愛いってことしか、シン先輩に買ってる場所ないのに…
「違いますよ!先日教えていただいた本、凄く面白かったです。その感想を伝える為、数日前から探していたんですけど、会えなかったので、さっき、外から姿が見て、来ちゃいました」
「ん、そう。じゃあ、あの作者のはきっと、合うと思う。」
「はい。また読んでみます」
そう言って、僕は図書室を去る。
取り敢えず、ちょっとでも僕を認識してもらえてたら、勝ち!
接点になりそうなの、集めててよかった。


後は、また別の偶然を装って…
そうして気がついたら、僕の事が気になる!って感じにしないと!

ああ、早く、抱き潰したい
僕の事しか考えられないようにしないと…
ああ、体が疼く…

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