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 さりげなく伝え方に気遣いができるモブリットは本当に優しいなと改めて感じる。


そんな2人を遮るようにハンジは声をかけた。

「ちょっとちょっと、なーに初々しい付き合いたてみたいな怪しい雰囲気出してるのお二人さん。もしかしてそんな関係だったの...!?そんなこと私聞いてないけど!!」

「...っ!!ハンジさん」

「分隊長!」

急に現れたハンジにビックリしているモブリットに、ハンジは頬を緩ませながら「モブリットも隅に置けないなぁ」、と近づいた。

「ちょっと分隊長!ずっとさがしてたんですから!」

「あっそうなの?あは、ごめんごめん」



そんなハンジに驚くよりも、なまえはハンジの斜め後ろに佇んでいるリヴァイの姿にすぐに目を奪われた。

「...」

目を開いて固まるなまえにリヴァイはゆっくりと目を合わせた。
何を思っているのか、分かりづらいリヴァイの瞳に吸い込まれるようだった。

「あれ、そういえばリヴァイ。なまえを探してたんじゃなかった?ちょうど良かったね」

「いや。...もう大丈夫だ」

「へ、そうなの?」

「ああ」、と低く呟いたリヴァイに、なまえは何も言えなかったが、自分の事を探してくれていたことに少しだけ喜んだ。
会いたくないと思っていたのに、リヴァイの顔を見ればそんな考えは吹き飛んでしまう。

「・・なにかあったんですか?リヴァイ兵長」

「いや」

なまえは視線を合わせようとリヴァイの顔を見つめるも、ふい、と視線を横に外される。

「まあなまえは今日休暇だからね、あんまり仕事頼んじゃ可哀想だよリヴァイ」

「...そうだな」

「さて!私とモブリットは実験の再開だ、はやく行くよ!モブリット!」

「あ、ちょっと分隊長!待ってくださいよ、!」

嵐のように去っていったハンジとモブリット、そしてリヴァイも踵を返した。
そんなリヴァイの背中をなまえは見つめることしか出来ずにいた。
探していたと言っていたのに何もしてくれないのか、もっと話したかった、そう心の奥で欲がでていた。

何度か身体を重ね、ベッドの中ではこの世で1番近い存在だと錯覚してしまうほどなのに。兵舎の中で会うとたちまち遠い遠い存在に思えるその背中。
一体なんど話しかけようと口を緩めながらその背中を見送ったことがあるだろうか。

まだ、その背中を追いかける勇気は私には無い。

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