三日月さんは冬の夜のような人だなぁ。でも私は冬の夜は嫌いだなぁ。ううん? だって赤が特に映えるじゃないか。なのにあなたというお方とくれば、世話をされるのがすきだからといつも頭から血を被っておられるために、全くしかたがないひとなのだ。私は三日月さんが冬の間にはいつでも死んでしまうのではないかと思っている、ついそんなことを言ってしまっていた。あなや、と三日月がよよよ、と袖口を目深に寄せて泣き真似をしてからという明くる日も、雪の重みに耐えかねて椿の生首が落ちたとき、そうら主よ、首が落ちたぞ。ははは、と私にしょっちゅう言い付けて、ご機嫌に笑う三日月さんにはははと笑う私だった。このままだと直に冬の夜には殺される。

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