セーラー服を剥げ


※5000hit 乱数と愛のあるセックス(サクラ様)


これさえあれば私は無敵だった。服を選び何を着ようか迷う無駄な時間は必要ない。少し気分を変えたくなればカーディガンを羽織るなり、タイツと合わせてみるなり変えられる。
つまるところ、私にとってセーラー服は最強なのだ。

「もー!どういうことさ!僕とのデートだよ?!制服で来るとかさぁー!もう、名前聞いてる?!」

隣でぎゃんぎゃんと鳴いている彼はファッションデザイナーの飴村乱数だ。とっくに成人しているはずだが見た目もノリも若い。

「別にあたしデートしにきたわけじゃないし。」

ぽちぽちと友人へラインの返信を打ちながら答える。些か彼の対応は面倒くさい。返信ボタンを押したタイミングで彼にスマホをひょいっと引ったくられる。

「僕のお話、ちゃんと聞いて?」

あ、これ素に戻る手前だ。やばいな、と思い溜息を吐きつつ彼に向き直る。素の彼はこれとは違う意味で面倒くさい 。

「はぁい・・・」
「うんうん、いい子だね名前」

よしよし、と頭を撫でてくる彼の手を跳ね除けたい気持ちを抑制し受け入れる。
子供っぽい人から子供扱いされるなんてなんだか納得いかないじゃないか。

「脱いで」
「いや」
「やっぱり今日もだめ〜?じゃあそのままでいいよ」


繰り返すが、私にとってはこの制服は最強なのだ。
もっと言えば、私はとっくに高校を卒業しているのだ。それに、私の高校はブレザーだった。
つまり、俗に言えばこれはコスプレ。なのだが。私にとってはそんなものじゃない。もっと神聖なもので、これは戦闘服で、正装で、礼服なのだ。
だって私は、セーラー服ファッションモデルであり、デザイナーの苗字 名前なのだ。
つまり、彼とは同業者で同期なわけです。方向性は全然違うのだけど。

これでも彼とは学生時代に首席を争ったライバルではあるが・・・悔しいことに彼の才能を認めてしまっているので何度か彼の服のモデルもしていた。
そんなことをしているうちに恋人、みたいな関係になっている。
みたいな、というのは 「じゃあ付き合いましょう」「はい」みたいな感じは全然なくてただなんとなく一緒に過ごしたり、セックスしたりしている仲だから。
・・・私以外にもそういう関係の女の子って乱数には何人かいるし。私も言ってないが何回かセックスしてる年上の男性がいる。
その人から同棲の話を持ちかけられているので、私は多分その人とそのまま結婚するのだろう。彼もアラサーで結婚適齢期なので私のことを手放さないだろう。


「あはは・・・っ・・このままヤると援交してるみたいだよねー」
「あんたのそういうとこ、嫌いだわ」
「そうは言うけど名前、めっちゃ絞まるじゃん ?超気持ちいいんですけど」

後背位で突かれる衝撃に耐え枕を抱き抱える。
膣内を擦られ、子宮口に打ち付けられたりにじり当てられるそれは何度受け入れたって飽きなくて。それどころか定期的に欲してしまうわけで。先程の乱数の言葉はその通りすぎて言い返せれない。
身体の相性的には乱数が合うのでここが悩みどころだ。・・・だからこそこの関係が辞められないのだろうけど。


「てかさ名前? 僕に隠し事してない?」
「え?・・・なんの話」

耳元で低い声で囁かれた名前は、彼の名前で。
別に隠していたつもりはないし、後ろめたい気持ちなんて全然なかったはずなのに冷たい手で心臓を掴まれたような感覚に陥った。

「遊びならまだ許したんだけどね〜、・・・同棲なんて狡いじゃん。名前は僕のなのにね」
「えーいつから私あんたのものになったの」
「僕が名前を好きになった時からでしょー!」
「なにそのとんでも理論」
「絶対手放してやるつもりないから覚悟しろ」

顔は見えないけど彼は今きっとすごい真面目な表情をしているのだろう。割と長い付き合いだし、それくらいは分かる。だからこそ私は今赤面しているわけで。
え、なにそれ、それってなんなの、私のこと、え?は?好きなの?愛なの?
私ってつまり、彼の特別なの?
一度情報を整理するため彼の前に向き直る。
ぐるぐると混乱した脳内を落ち着かせ、落ち着かせ・・・られるか。

「ねぇ・・・それって、告白的なやつだったりする?」
「は?!それは今更じゃない?!」
「じゃあなん・・・なの」
「もうそれ以上って1つしかないじゃん。」
「・・・私に言わせるの?」
「うん、言って?」
「プロポーズ・・・?」
「ん・・・そういうこと。」

あぁ狡いなこの人。こういう時に大人の表情を見せるのだから。
どうせ私に拒否権なんて最初から与えられてないのでしょう。
好きよ、と小さく漏らし 彼の唇を喰んだ。

今日のセックスはいつもと違った。私は彼の特別になっ(てい)たんだ。纏っていたセーラー服を解いて彼に全て捧げてしまった。もしかしたら明日の朝には全て夢だったって、魔法が解けるかもしれない。

「(・・・あ、でも)」

もう何度か私、彼のためにセーラー服を脱いでる。彼の服を纏った。彼の色に染められてた。私にとっても、既に彼が特別だった。

知らないうちに傷付かないようにって心までセーラー服を纏ってたんだ。

「(でも、・・・もう、いいか。今、幸せなんだもの。明日なにもかもが消えてなくなっても大丈夫。今だけでも乱数の特別になれたのだから。)」

ねぇ、知ってる?乱数ってね、私とセックスする時ゴムしないの。私とだけだよ、だって私は彼の特別なんだもの。


--------

サクラ様、リクエストありがとうございました!