悪逆非道の限りを尽くした暴君は、まだ齢十五の可憐な少女だった。
処女の生き血を浴びれば永遠の命が得られるとの噂を聞けば気まぐれにそれを実行し、地獄のような光景の中で飛び回るあの少女を目にした時、覚えたのは絶望ではなく虚無だった。
何が彼女を狂わせた。
何が彼女を、このような畜生に仕立て上げた。
少女のあまりにも頼りない双肩に負わされた重すぎる命運のためか。
だから自分は、あの時ーーー。

「死なば諸共、だよ」
「へっへ、確かに!」

その本当の意味に気付くまで、せめて私は彼のそばにいようと誓った。


ALICE+