6
ハロウィンかぼちゃのようなヒーローコスチュームに身を包んで合流場所へと着く。
まだ数名出てきていないようだが、フルメットもいるため誰が誰で誰が足りないのかわからない。
ここは入試にも使われた市街地演習場のため3階建て以上の高さのある建物が立ち並び、その隙間を風が強く吹き抜けていく。スリットが多く深めに入れられた衣装がはためき体の後ろへとまくれ上がる。
「おおう……私もパツパツやけど、瑠奈ちゃんもなんか……見えちゃいけないもの見えちゃってるみたいですごいことになっとる……」
「チラリズム最高かよォッ」
「……別に見られて困るものは着けていないし、これもはやモロ見えじゃないかしら?」
もうちょい考え直さないといけないわね……と考えていれば、全員そろったのかオールマイトから始まりの掛け声がかかる。
先生曰く、いきなりの戦闘訓練とのこと。市街地演習からさらに二歩踏み込んだ内容は屋内での対人戦等であるとのこと。あまりに早急な内容に感じるも、私には有難い限りである。私は私の計画の為にも早く力を身に着けたいのだ。そしてそのためには今現在の自分の戦い方や思考がどこまで他人に、つまり対人戦闘に通用するのかを確認せねばならないと考えていた。
「敵退治は主に外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ」
そりゃそうでしょうね。賢しい敵であればあるほど人目に付かない場所での行動や作戦を好むものだ。それこそ私に個性を植え付けた男や実父のような人物は特に。
表で派手にやるのは頭が足りていないか、それでも負けない・捕まらない自信のあるものたちだ。
「だから君たちには今から”敵組”と”ヒーロー組”、2対2の屋内戦をやってもらう!」
「基礎訓練もなしに!?」
流石の私でも初っ端から飛ばしてるわね、と思わざるを得ない内容に周囲がざわめくも、オールマイトは「その基礎を知るため」だという。
そしてそこに「敵・ヒーロー共に隠された核兵器への対応」という設定を加えることで戦闘力・協調性・思考・判断あらゆる方面から各々に何が足りないのかを問いかけてくる形式になっている。
これまで自分に求められてきたのが”医師になれるか否かの個性と学力”のみだったために、沢山のことを一斉に問われるこの環境に心が躍りわくわくするのを感じる。
「ウフフ、私って結構血の気が多かったのかしら」
実際血の気が多いなんてものじゃなく、強さや戦闘に関して貪欲ささえ見せつけ、もとより復讐なぞを人生の目標に掲げる彼女が穏やかな性質なわけがないのであるが、彼女自身にその自覚はない。
21名のクラスを2人ずつに分けていくためのくじを引いていく。どこかの組が三人になるとのことだが、成績と実力を加味して三人目は推薦合格組の逆チームへ参入することとなった。
まるでシード枠のように充てられた実力を担保された二人と当たれるのだから羨ましいわ、と考えていた。ら。
「あら?」
「お、星マークは月城少女か! 最初に当たる推薦組の逆チームに入ることとしよう!」
「人数差有利の分、作戦会議なんかの時間が削られるってことですね」
「そういうことだ! では最初の対戦相手はこいつらだ!」
私の処遇が決まり、早速一戦目の組が発表される。ヒーローチームA緑谷・麗日ペアとヴィランチームD爆豪・飯田ペアだった。推薦組は入っておらず私の出番はもう少し先らしい。
別建物にてモニター観戦できるとのことで、いったいどんな戦いを見られるのかと楽しみで口角がじわじわと上がってしまう。見た目的によろしくないわね。
Aチームの不明と無重力、対するDチームの爆破とエンジン。個性を考えればブラックボックスの緑谷がいるものの、Dチームがやや優勢か。いや、無重力なんかは使い方次第で相手を完封できる強力な個性でもある。その上個性エンジンは閉所での運用に向かないように思える。まだわからない。
頭の中で考えているうちにオールマイトの始めの合図が放たれた。
……ああ、音声はこちらに届かないのね。残念だわ。
まだ数名出てきていないようだが、フルメットもいるため誰が誰で誰が足りないのかわからない。
ここは入試にも使われた市街地演習場のため3階建て以上の高さのある建物が立ち並び、その隙間を風が強く吹き抜けていく。スリットが多く深めに入れられた衣装がはためき体の後ろへとまくれ上がる。
「おおう……私もパツパツやけど、瑠奈ちゃんもなんか……見えちゃいけないもの見えちゃってるみたいですごいことになっとる……」
「チラリズム最高かよォッ」
「……別に見られて困るものは着けていないし、これもはやモロ見えじゃないかしら?」
もうちょい考え直さないといけないわね……と考えていれば、全員そろったのかオールマイトから始まりの掛け声がかかる。
先生曰く、いきなりの戦闘訓練とのこと。市街地演習からさらに二歩踏み込んだ内容は屋内での対人戦等であるとのこと。あまりに早急な内容に感じるも、私には有難い限りである。私は私の計画の為にも早く力を身に着けたいのだ。そしてそのためには今現在の自分の戦い方や思考がどこまで他人に、つまり対人戦闘に通用するのかを確認せねばならないと考えていた。
「敵退治は主に外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ」
そりゃそうでしょうね。賢しい敵であればあるほど人目に付かない場所での行動や作戦を好むものだ。それこそ私に個性を植え付けた男や実父のような人物は特に。
表で派手にやるのは頭が足りていないか、それでも負けない・捕まらない自信のあるものたちだ。
「だから君たちには今から”敵組”と”ヒーロー組”、2対2の屋内戦をやってもらう!」
「基礎訓練もなしに!?」
流石の私でも初っ端から飛ばしてるわね、と思わざるを得ない内容に周囲がざわめくも、オールマイトは「その基礎を知るため」だという。
そしてそこに「敵・ヒーロー共に隠された核兵器への対応」という設定を加えることで戦闘力・協調性・思考・判断あらゆる方面から各々に何が足りないのかを問いかけてくる形式になっている。
これまで自分に求められてきたのが”医師になれるか否かの個性と学力”のみだったために、沢山のことを一斉に問われるこの環境に心が躍りわくわくするのを感じる。
「ウフフ、私って結構血の気が多かったのかしら」
実際血の気が多いなんてものじゃなく、強さや戦闘に関して貪欲ささえ見せつけ、もとより復讐なぞを人生の目標に掲げる彼女が穏やかな性質なわけがないのであるが、彼女自身にその自覚はない。
21名のクラスを2人ずつに分けていくためのくじを引いていく。どこかの組が三人になるとのことだが、成績と実力を加味して三人目は推薦合格組の逆チームへ参入することとなった。
まるでシード枠のように充てられた実力を担保された二人と当たれるのだから羨ましいわ、と考えていた。ら。
「あら?」
「お、星マークは月城少女か! 最初に当たる推薦組の逆チームに入ることとしよう!」
「人数差有利の分、作戦会議なんかの時間が削られるってことですね」
「そういうことだ! では最初の対戦相手はこいつらだ!」
私の処遇が決まり、早速一戦目の組が発表される。ヒーローチームA緑谷・麗日ペアとヴィランチームD爆豪・飯田ペアだった。推薦組は入っておらず私の出番はもう少し先らしい。
別建物にてモニター観戦できるとのことで、いったいどんな戦いを見られるのかと楽しみで口角がじわじわと上がってしまう。見た目的によろしくないわね。
Aチームの不明と無重力、対するDチームの爆破とエンジン。個性を考えればブラックボックスの緑谷がいるものの、Dチームがやや優勢か。いや、無重力なんかは使い方次第で相手を完封できる強力な個性でもある。その上個性エンジンは閉所での運用に向かないように思える。まだわからない。
頭の中で考えているうちにオールマイトの始めの合図が放たれた。
……ああ、音声はこちらに届かないのね。残念だわ。