畑仕事が終わり、自室に戻った小夜左文字はそこに置かれた箱を見て首を傾げた。
(こんなもの今までなかったけど誰のだろう。兄様達のかな?)
丁寧に包装された箱にはリボンが付き、添えられた便箋に"小夜くんへ 開けてみてください"の文字。差出人はわからない。だがそれは自身に宛てられたものだとわかり包みを解いた。
場所は変わり小夜左文字のいる部屋から少し離れた芝の上。ひらひらと桜の花弁を舞わせ頬を染める小夜左文字を見て彼の兄である二振りが悶えていた。両者は共に双眼鏡を持っていて一部始終を全て見、同じように花弁を舞わせ、片手は口元に、もう一方で地面を何度も叩き、末の弟の可愛さに悶えしていた。そんな二振りの隣は、
「はぁ〜あぁああ...もう、かわ!かわ!可愛すぎませんか?!!なんなんですかあの可愛さはっ!!箱を見つけて周りを見回す仕草といい!箱の開け方といい!中に入っている甘味を見て花弁を散らす時のあの表情っ!!口をきゅっと結んでいるのに目はきらきらと輝いていてっ嬉しさに頬を紅潮させるあの顔っ!!!!神様今日という日に私を存在させて頂きましたこと深謝申し上げます。もう小夜くん可愛い過ぎて無理しんどい。小夜くん尊すぎだよっ!!!!」
同じように双眼鏡を持った女性が地面をのた打ち回っていた。
みたいな感じでお小夜をひたすら愛でるお話。
ちなみに江雪さんは悶えた後この瞬間を撮らねばと正気に戻り一眼レフ(お高い望遠レンズ付き)を装備し連写、側を通りかかった粟田口の弟達は長兄に何をしているんでしょうか?!と聞くも見ちゃいけませんと手を引かれ退場。
その夜慎みを持ってくださいと長兄に窘められる審神者。
そんなほのぼのが書きたかったっ!!
いかんせんお小夜を愛でる言葉が可愛い、尊いなどと語彙力が乏しくなり彼の可愛さを布教できない。ここまでを書くのに時間かかりすぎてシリーズ無理だ。