Koneta


いつか本編採用するかもしれないものもあります。
名前変換ないのに名前変換タグが使われてます(なぜ……)

すみっコ
(付き合っては無い)
部室のドアを開けると、誰も居なかった。
4年の先輩はサマリー発表直前でヒィヒィ言っていると聞いたし、3年の先輩は実験で菌達とゼミ室でお泊まりデートだと言っていた。2年の先輩はただ単にまだ来ていないだけだろうか。
誰かが来るまで椅子に座ってぼんやりしておこうかとリュックを机にほおり投げてパイプ椅子を軋ませ座る。なんとはなしに周りを見渡して初めて、部室の隅で#名字#ちゃんが縮こまって寝ているのに気が付いた。
「っ!!!……び、ビビった……。#名字#ちゃん、#名字#ちゃーん」
何故机に突っ伏して寝ないのか、そもそも何故こんな所で寝ているのか。遠慮がちに肩に触れて揺すると、#名字#ちゃんは少し身動ぎをしながら言葉にもなっていない呻き声を上げるだけだった。どうやらしっかりと眠っているらしい。膝を抱えて小さくなっているのに、器用なものだ。
「風邪ひくぞ、おーい。#名字#ちゃーん。……」
顔を隠す髪を少しだけ持ち上げて、柔らかそうなほっぺたを見る。指の間をすり抜けて零れる髪が光を透かしてキラキラ光って見えた。
「おーい、かわいいちゃん。起きねーの。俺、おしゃべりしたいなー」
ふざけるように、それなのに小さく零す。言葉の波はすぐに空間に霧散して消える。そんな小さな声に#名字#ちゃんが起きる訳もなく、規則正しい呼吸を続けている。
どうせ部活が始まるまで時間がありそうだ。着ていた上着を掛けてやり、彼女の正面に座り直してスマートフォンを弄る。暖かな空気だけが自分達を包み込んでいる気がした。

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