ジョナサンさん、私は貴方が実は好きでした。
ジョナサンさんにはエリナさんが居たし、私は私でディオと親しくしていましたから、どんどん接点が無くなっていきましたね。ディオと仲良くしていたのは上っ面だけだったのですが、やはりそれでも、段々とジョナサンさんが遠くなっていってしまうのは、悲しかったです。
毎日眠る前には意識せずともジョナサンさんの事を考えていました。明日はお話が出来るかしら、とか、もしこのままディオと私が結婚してしまったら、ジョナサンさんはどんな顔をするのだろうか、とか。きっと貴方は祝福してくれるんだと思います。私がエリナさんとジョナサンさんの結婚を心から祝福したように。
ジョナサンさんは昔から紳士になろうという姿勢を崩しませんでしたよね。私はあなたのそんなところが好きでした。
ディオに石仮面をかぶせられたときは、ますますジョナサンさんが遠くなったと泣いてしまいそうでした。もしかしたら一滴くらいは涙を流していたかもしれませんね。
ウィンドナイツロットでディオにいくら迫られても気持ちは変わる事はありませんでした。
あなたがディオを倒しにと屋敷に来たときに、私を助けに来たと言ってくれましたよね。
とっても嬉しかったのに、どこか寂しかったです。貴方はきっとディオに勝って、帰ったらエリナさんと結婚をするのだろうなとどこかで分かっていたのかもしれません。
貴方のおかげで恋心も、失恋も知りました。とっても感謝をしているんですよ、恨んでいる訳ではないのです。
ただ、貴方との別れが死ということは、とても残念に思っています。出来る事なら笑顔でさようならと別れたかったです。これは私のエゴでしょうか。
それでも貴方はきっとそんなことは無いよと慰めてくれるのでしょう。
私は貴方のその優しさは、人を勘違いさせる悪魔に近いものだと思います。甘い言葉で人をたぶらかせてしまう。無自覚であっても、です。
…長くなってしまいました。最後に一つ言うと、私はディオにも感謝をしてるんですよ。
この体になったおかげで、こうやって毎年貴方の墓石の前に立てる。それこそ、エリナさんよりもずっとずっと、彼女の分まで。これでもう132回目のお墓参りになりました。ディオが死んだ事は、100回目のお墓参りで言いましたよね?…多分言ったと思います。彼にお墓は無いので、夜に砂漠にでも行ってみる事にします。
ありがとうジョナサンさん、また来年。
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