「おはようございます、日向創様。私は名字名前。超高校級のメイドでございます。今は皆様のサポートに全力を尽くさせて頂きます。よろしくお願い致します。」

そう言って恭しく頭を下げた子は、他の人もだが見慣れない格好をしていた。
いや、イラスト等ではあまりにもすり減らされた格好ではあるのだが、実際目にするのは初めてだ。
クラシックなメイド服はとても清潔そうで、こっちまで気が引き締まってしまう。

「ああ、よろしく。……なんで俺の名前を知ってるんだ?」
「狛枝様からお聞きしております。記憶が混濁されているのだとか……。記憶は自然に戻るものです。あまり思い詰めぬよう」
「は、はは…そうか。ありがとな。って…えらく服が汚れてるけど、どうしたんだ?」
「ええ、色んなところを掃除して回っていたらこんな事になってしまいまして…。お見苦しい所をお見せ致しました。」

そう言って名前はくるりと一周回ると………

「えっ!?ふ、服が綺麗に…!?」
「ふふ…私の家に伝わる給仕術の内の一つ、瞬間早着替えです。面白いでしょう?」
「さっきまで着ていたエプロンは…」
「秘密、です」

くすりと笑って見せた名前は、変な奴だけど世話焼きな良い奴のようだ。
物腰は柔らかくて、何でも話してしまう様な気安さがあるのはメイドという才能の内の一つなのだろう。
一つ一つの所作もとても優雅に見える。
俺の情報を伝えたという狛枝はいつの間にかどこかへ姿を晦ませていたが、きっと他の人のところへ行ってしまったのだろう。




「コロシアイなど起こさせない!十神の名にかけてな!」

そうやって周りを指差す十神はとても頼りになりそうで、みんなもそれに励まされるように当たり前だと口々に言う。
この雰囲気が続けばきっとコロシアイなんて起きる訳が無いだろう。

「…」

名前はメイドらしく輪の少し外で薄く微笑んでいた。
その姿はなんていうか、その、………とても綺麗だった。
同い年とは思えないような大人びた佇まいとか、透明感のある綺麗な肌とか、小さい手とか。
会ってすぐだけど、こんなにも目が惹かれるのは…もしかしたら一目惚れでもしたからかもしれない。
なんて、流石に能天気すぎるか。












十神が死んだ。
パーティだと先陣を切って仕切ってくれた十神は、今や血にまみれ地に伏している。
ほんの少し停電している間に何があったんだろう。しかもこんな、『テーブルに寄りかかるような形』で。

「みんな落ち着いて。推理するのが先決…だよ?」
「ひうう…死因は失血によるショック死と見られますぅ…。この『刃物で切られたような跡』が、その原因だと思われます…うう…おええ…。」
「かなりえげつないですね…。こんな惨い事、誰が…」

見たくないが仕方が無いというように検死する罪木は、俺の心理状況を鑑みるとかなり冷静なのかもしれない。
なんせ今俺は何も考えられないといったように頭が混濁しているのだから。
それに続いて死体も覗き込む名前も、かなり冷静と言えるだろう。真っ黒なスカートの裾を軽く上げて、真っ白なエプロンには血が付かないようにしている。
テーブルクロスに付いた血はあまり多くなく、どちらかというと『カーペットの方に血が溜まっている』から、近付くのにも細心の注意が必要なのだろう。
床まで伸びたテーブルクロスを七海が持ち上げると、その下には『血の跡は無い』ようだった。

「私、九頭竜様を呼んで参ります。」
「ほら、日向くんも…ね」

七海に促されてやっと意識が晴れた俺はとにかく周りを見回す。
掃除は狛枝がやってくれたから埃一つ落ちていない。
そういえば停電の時狛枝の声がしたような…。

「なあ狛枝、お前停電中に何をしてた?あれ…?とかなんとか言ってたよな」
「辺りが明るくなってからそのテーブルの下から出て来たよね?それはなんで…かな」

俺と七海の問いかけに、狛枝は困ったように笑ってえっとね…と続ける。
なんだか複雑そうな顔をしているのは何故だろうか。仲間を疑いたくは無いが実際人が死んでいるのだ、そうも言ってられないのが現状だろう。

「ほら、地震とかでは揺れたらすぐに机の下に隠れるでしょ?ボク、それと混同しちゃったみたい…はは、情けない所を見せちゃったね。」

……。
思いのほかしょうもない理由で俺と七海は顔を見合わせる。
確かにテーブルに入っていたからといって犯行が行える訳では無さそうだ。
もう一度周りを見ると、花村の姿が無い。きっとまだチキンの様子を見ているのだろう。
停電の時にオーブンも止まってしまったのか、悲痛な叫びが厨房から聞こえた。

「しかし凶器は刃物か…。おおい花村、包丁の数を確認してくれないか。」

厨房に顔を出すと、オーブンの前でうなだれている花村が目に入る。オーブンは当然安全の為に停止していて、中のチキンの火加減なんかを重要視していた花村にとっては大問題なのだろう。
重苦しく顔を上げると、ゆっくりと包丁の数を数えてからこちらに振り返って来た。その表情といったら、本当にかわいそうで言葉を失った程だ。

「包丁の数は最初と一緒。それに、厨房には誰も入ってないと思うよ。僕一人だったから、足音が鳴ればすぐに分かるし……はあ……せっかくのチキンが……。って、なんで包丁の数なんて知りたがるんだい?…もしかして誰かを殺そうと…」
「いやいやいや!違うって!そうじゃなくて……その……もう、死んだんだよ。十神が…。」

急に青ざめる花村に慌てて否定の言葉を入れると、その後に続いた言葉で一層顔を青ざめさせた。
厨房を飛び出したが、きっと十神がもしかしたら生きているかもしれないという一縷の希望にかけたのだろう。
罪木が検死しているのだ。その希望はすぐに絶望へと変わってしまうのを知っていて止めない俺は、本当にどうしようもない奴だ。

花村が去った厨房をぐるりと見回すも、やはり何か不審な所は無い。
俺はすぐに広間に戻る事にした。

「あ、日向さあん。もう少し詳しく検死したので、手がかりとして使ってください。…ええとですね、切り口なんですけど、『包丁なんかみたいな綺麗なものでは無い』ようなんです…なんていうか、なまくらな包丁を適当に研いだみたいだって、花村さんが…」
「『なまくら』…?」
「うん、ここの包丁はどれも一級品でよく切れるものだったよ。それだとお肉の切り口はこんなに汚くはならないんだ…うっ…失礼、ちょっと吐き気が…」

花村も無理をして検死をしたようで、今にも吐きそうだというのが見ていてありありと分かる。
しかし何があっても犯人は突き止めないといけない。それが十神の無念を晴らす唯一の手段だろうから。

「おい日向ァ!見てくれ、倉庫にアイロンが三つも…」

左右田が持って来たアイロンは見るからに熱そうだ。手をかざしただけでその熱は十分に伝わってくる。
と言う事は、この『アイロンはさっきまで付けられていた』ことになる…。一体何の為に…。

「日向!このリモコンを見て!」

小泉が見つけたのは…空調のリモコン?しかもタイマーが設定されている…。
…?この時刻、『停電した時間とそっくりそのまま合わないか?』


「うぷぷ…えーそれではこれより学級裁判を行います!生きてる人間は全員集合だからね!」

忌々しい、起こる事なんて無いと思っていた裁判が始まる。
魔女狩りのような、人殺し裁判が。













「じゃあ、ここで色々と整理してみようよ」

裁判となると流石の七海でもキリッとするもんだな、と少しだけ感心したのは心の内に秘めておくとして。
整理となると、そうだな…まずは死因といったところだろうか

「うゆう…死因は『刃物で斬りつけられた事による失血性ショック死』です…傷跡が多くある事から、犯人は『かなりの殺意を持っていた』事が予想されます…」
「それから、凶器は『包丁なんかじゃなくてなまくら』ってところかな。一応丁寧に研がれているみたいだけど、一流の包丁には劣るね。僕の目は誤摩化せないよ!」
「それから犯行時刻ね。これは『八時半』ってはっきりしてるわ。『エアコンのタイマー』を見れば一目瞭然ね」
「でも凶器が見つかってねえってのは、かなり不気味だよなァ」

うん、ここまでは確認だ。間違っている事は無いだろう。

「では、犯行は『暗闇に乗じた突発的なもの』だったのでしょうか?」
「それは違うぞ!」
「それは何故、そう思われるのですか?」

ああ、そういえば捜査の時、名前は九頭竜を呼んで来ていたんだ。アイロンがあるのは知らなかったのだろう。

「逆にこの犯行は計画的だったと思うのが妥当な所だ。物置にアイロンを三つ暖め続け、エアコンのタイマーで思い通りの時間にブレーカーを落とした。……そうだ、計画的な犯行だった筈だ。」
「うん、私もそうだと……思うよ?続けて、日向くん。」
「ああ、つまり…この犯行は、パーティー以前に旧館に来ていた人間しか出来ない!そして、その時以前に旧館に居たのは『狛枝と花村の二人しか居ない』!」
「それは違うよ」

すかさず突っ込んで来たのは狛枝だ。…でも違うってのはどういう事だ?厨房で料理を作りたいと言って入った花村と別には、掃除当番としてクジで『当たってしまった』狛枝だけじゃないのか?

「…あまり自分から容疑者に加わりたくは無かったのですけれど。黙っていて申し訳ございません。私も、清掃を手伝っておりました。」

そう言って手を挙げたのは名前だ。そうか、見ないと思ったら掃除に加わっていたのか。
確かに旧館とは言えども広い。一人で掃除するのは大変だと踏んだのだろう。
しかも超高校級のメイドと謳われる人物だ、狛枝も助かった事だろう。

「ちょっと!ご主人様に対して隠し事とはどういう了見な訳ぇ?下僕のくせに!」
「日寄子ちゃんの言葉はマックス汚いッスけど、私も同感ッス!隠し事はやめて欲しいっすよー!!」
「ええ、大変申し訳ございませんでした。では、お詫びといったら何ですがこれが終わったらお菓子を焼きますので、どうかご賞味くださいませ。」

手のひらを前で重ねて綺麗に腰を折る名前に、流石の西園寺も機嫌を直したようだった。澪田はもう、テンションが上がりすぎて良く分からなくなっている。放置に越した事は無い。

「…じゃあ犯行が出来るのはその三人だけって訳か…」

既に化け物を見ている様な目で三人を見定めている左右田は恐怖に震えているようだった。
その様はなんていうか、トラにビビるチワワのようだった。

「でも僕はずっとチキンの世話で付きっきりだったから、停電中も動いてないよ。聞こえただろう?あの…僕の悲しい悲鳴を……」
「そう気を落とすな花村。また次の機会に作ってくれればいいだろう」

落ち込む花村に慰める辺古山。そうだ、花村はチキンを見るのに精一杯だった筈だ。声も厨房から聞こえていたから花村に犯行は不可能だろう。

「じゃあ狛枝は停電の間は…そうだ、机の下に居たんだったか。」
「うん、突然の事に混乱しちゃって…。」
「でもその割にはなーんか冷静に「あれ…?」とか呟いてなかったかァ?何を探してたんだよ!怪しいぞ、お前!」

終里の言う通りだ。混乱しているにも関わらず、聞こえて来ていた声は至極冷静なものだった。テーブルの下に凶器でも隠していたんだろうか…。

「そうか!『テーブルの下に隠しておいた凶器でテーブルの下から十神を切りつけた』んだなッお前!」
「それは違うぞ!」
「ぎにゃあああ!!!!急に大きな声を出すなよな!」
「す、すまん…」

大げさに驚いた左右田に俺は驚いたのだが…、左右田はビビリと頭にインプットした。

「それで、何が違うのかな」
「ああ、テーブルの下から切りつけるには、テーブルクロスも一緒に刺すか、テーブルクロスを上げてから刺すしか無い。しかも前者だと視界が悪いから、必然的に後者のような方法を取る筈だ…。だけど『テーブルクロスの内側には血が付着していない』!」
「じ、じゃあ『テーブルから出て刺せばいい』じゃねえか!」

つまり、テーブルの下からの犯行は不可能。しかし、そこから出て切りつけるのはかなりのタイムラグが生じる。
そもそも部屋は停電で真っ暗だ。歩く事さえ困難で…

「ま、待ってくださあい!あ、あのあのっ追加の検死結果なんですけどぉっ」
「何?情報が遅いのよゲロブタッ!!そーゆーのは真っ先に伝えるのが普通でしょ?そんなんも分かんないのかよこの愚図!死んじゃえ!」
「げ、ゲロブタですみませえぇんっ!あのあのっ!結果によると、刃物の刃渡りはテーブルに収まりきらないんですっ!つ、つまりぃ…『剣か刀』みたいな形状だと思われますぅ…」
「け、剣か刀ぁ!?」
「ですが長物なんて『飾りの鎧が持っているなまくら以下』しかこの島にはありませんよ。」

名前の言う鎧が持っているものは、そういえばロビーかどこかに設置されていたような気がする。みんな旧館しか捜査していなかったせいで、それが欠けているかどうかの確認はしていない。
と言っても、その『なまくら以下』じゃ何も…
なまくら以下…?

「なあ七海、お前あの鎧がゲームに出てきそうだって興味津々だったよな。」
「ん?うん、そうだね。今にも動き出しそうで、わくわくしちゃうね」
「…。じゃあ、その鎧が持っていた剣がどんなものか覚えてるか?」
「うーん…確か、ただの鉄?…みたいな感じだった…かな?」
「鉄…なあ左右田、鉄は削れば刃物になるよな?」
「何当たり前の事言ってんだよ。包丁も剣も刀も元は鉄だろ。」

つまり、凶器は名前の言う鎧の持っている剣かもしれない。
それを研ぐ事が出来れば、花村がなまくら以下をなまくらと誤認出来る程度に、人をきりつけられる程度に、綺麗に研げるのならば。

「…狛枝は、テーブルに何を隠してたんだよ。」
「今、それを聞かなくてもいいんじゃないかな?僕は犯人じゃあない。テーブルの下で物を探して、それからすぐに暗闇の中長い凶器を取りにいける訳が無いからね。」
「…。じゃあ凶器はどこに!」
「ねえ日向クン、彼女をクロにしたくないのは分かるけど…これ以上はあがけないんじゃないかな?」

その言葉に息を飲む。
そうだ、消去法で行けばもう残っているのはアイツしか……名字名前しか居ないんだ。
でもまだ分からない事がある。凶器の隠し場所だ。
全て分かった状態で、完全に名前がクロと分かった状態で、投票をしたい。

「なあ小泉、あの時撮った写真を今見せてくれないか」
「え?良いけど…えっと……そう、これね」

小泉が見せてくれた写真には肉にかぶりつく十神や、トイレに行く直前の弐大、楽しそうに笑うみんなと、その輪から少し離れて電気のコードの近くに居る狛枝、それから観葉植物の近くで微笑む名前…。
狛枝はこのコードを伝ってテーブルの下に潜り込んだのだろう。何かを探して。
そしてこの観葉植物の近くで微笑む名前は……。
観葉植物は結構高くまで幹がしっかりとしていて、もしその幹を二つに割る事が出来るのであれば、柄から先は葉で隠して剣を幹に埋め込めば上手く隠せるだろう。
返り血だって、初めに会ったとき見せてくれた早着替えで事足りるだろう。なんせエプロン以外は真っ黒いのだから。

「なあ名前…お前なのか…?」

おそるおそる言うと、先ほどまで黙りこくっていた名前は口角を上げた。
いや、常に仮面のように薄く笑っているのだが…これはそれとは違う。悪い笑みだった。

「ふ…ふふ………ふふふ…………私、夜目が効くんです。」
「ギャアアアア!!!!!怖い!!怖いッスよ!!こんなのいつもの名前ちゃんじゃないッス!」
「そ、そんな…だって…名前、お菓子作ってくれるって……」

口々に言う皆をぐるりと見渡して、名前は自分の前にある柵を手のひらで大きく叩いた。
それにみんなは驚いて(左右田は腰を抜かしていた)一気に部屋が静まり返る。

「いつもの私?数日も共に過ごしていない皆様に、いつもの私はお見せしませんよ。…そうですね、推理は概ね当たっています。ただ…アイロンを仕掛けたのは狛枝様でしたけれど。」
「言っちゃうの?名字さん。困るなあ」
「狛枝が…?」

急に出て来た狛枝の名前に肩がすくむ。なんだ、この二人の異様な威圧感は。なにか、どこかしら狂っている事を感じさせる様な雰囲気。
狛枝は困ったように眉を下げているが、口元は依然笑顔のままだ。

「最初、私は狛枝様と分担で掃除をしていたんです。お手洗いと廊下、事務所が済んだ私は大変であろう広間をお手伝いしようと向かったんです。
そこで狛枝様は色々と細工をなさっていました。私には気がつかずにですけれど…。
私はその蛍光塗料の塗られた包丁と床、その裏まで狛枝様が物置へ移ってから綺麗に拭きました。狛枝様が十神様を殺すと言う事は分かっていましたので。」
「そうなのか、狛枝…お前は十神を…!」
「まあまあ、そう怒らないでよ。結局その計画は頓挫したんだからさ。」

「私はなるほどと思いました。十神様は責任感の強い人でございますから、きっとテーブルへ潜り込む狛枝様を見てそちらに向かうと思ったのです。ですから、停電を利用してテーブルクロスへと向かう十神様へ斬り掛かりました。
ただ、十神様は動けるお方のようでして、私に気がついてすぐにこちらを振り返られました。ですが私の方がリーチは御座いますので…あっけなかったですよ。所詮『偽』十神様といったところでした。」
「に、偽…?」
「ええ。十神様…いえ、『偽』十神様の本当の才能は…そうですね、超高校級のペテン師とかじゃありませんか?モノクマ様」

名前はモノクマをゆるりと振り返るとモノクマはいつものように笑って大正解!と声を上げた
十神の才能は超高校級の詐欺師。十神白夜という姿を借りて生活をしていたようだ。
だからなんだというのだ、十神は十神だろう。どれだけ変装しても、根底にある性格まで変わる筈が無い。
あの行動も、責任感も全部、十神本人のものなのに。

「何がそんなに許せなかったんだ。なんで、そんなに何度も切りつけるまでに殺意を抱いたんだ!」
「私が、『本当の』十神家に仕えているからですよ、日向様。主の真似事なんて虫酸が走ります。」
「…っ!」

そんな…そんな事で……、そんな理由で十神は命を落としたというのか!
これから共に頑張っていこうという所だったのに、何故……

「私の才能は超高校級のメイド。主にのみ忠誠を誓うのがこの才能である所以です。ご主人のためであればなんだってしますし、してきました。…ご主人は知らないかもしれないですけれど。
つまり、あなた方に払う敬意も!注意も!!何もかも全てが!!!ある筈が無いんですよ?

メイドだからって勝手に自分よりも目下だと思ったァ?勝手に仕えてくれる存在だと思った?そんなの全部馬鹿の思う事よ!
私が忠誠を誓うのは十神白夜様だけって訳。ハナっからお前らの事なんてゴミクズ以下としか思ってねえんだよ!!」



それだけ言って名前はクロに決まった。
名前はシルバーに全身を貫かれて、あの時の早着替えのように一瞬で消え去ってしまった。
なんてあっけない命なのだろうか、なんてあっけない最期なのだろうか。
でも俺は生きなければいけないんだ。希望が前に進む為に…。

GAME OVER


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