唐突だがこの女達には何かしらの能力がある。
それはわたし達とどこか通ずるものがある、とわたしは考えている。
「カーズ様〜!」
嬉々としてわたし達に寄ってくるあたりもどこか異質に感じる。
「おい」
わたしが声をかけてもこいつはびくりともしない。
エシディシと似ているな、と頭の端で思う。
「なんですか!」
にこにことした顔でこちらを見る名前に少し苛立つ。
頬をつまんでやると餅のように伸びるのでわたしは思わず喉から笑う。
「ハハ、えらく間抜けなツラだなァ名前。お前らしい。」
「なにふるんでふかあ!あいたたた!つよいつよい!」
「はっはっは、無様無様!」
ぐいぐいと引っ張って遊んでいたら、少し向こうからエシディシとワムウの声がうっすらと聞こえてくる。
何を言っているのかはよく聞こえないが、段々近付いてくるのが分かる。
「おおい、カーズ。こいつをなんとかしてくれ〜〜〜〜…。」
ガサガサと木をかき分ける音が聞こえたと思ったら、エシディシとワムウが背中にいつもの女を張り付けて帰って来た。
この二人も名前と同じように何かしらの能力を持っているらしい。今度しっかりと調べなくてはならない。
「エシディシ、ワムウ。それに#name2#と#name3#。どうしたの。」
名前が皆に問いかける。
「うん?うん〜…ちょっと調子悪くてエシディシにおぶってもらってたんだあ〜」
「私もォ〜〜…。」
「ありゃ、そうなの?風邪?治すよ。」
名前が二人の額に手をあてたと思うと、エシディシとワムウに張り付いていた二人の顔色が見る見るうちに良くなっていく。
わたし達に見えない力、名前のものは体調不良を治すものらしい。
人間は虚弱だ、きっと役に立つのだろう。
「あ、やった。体が軽い!」
#name2#が急に起き上がったかと思うとエシディシにちょっかいをかけだす。
「おい!頬をひっぱるんじゃあねえ!」
「はっはっは、エシディシ変な顔〜!」
ぐいぐいとエシディシの顔で遊ぶ#name2#にどこかデジャヴを感じて顔をしかめる。
ちなみに#name2#は体の血液中から何かを出すらしい。攻撃的なスタンドらしく、知っているのは#name2#と初めて会った時に拳を交わしたエシディシだけだ。
「ワムウもする?」
「…いい」
「そ。」
#name3#とワムウはなかなか微妙な距離を保っていて、二人ともそれくらいがちょうどいいと笑っていた。
#name2#は手から電流が流れるとかなんとか言っていた。なんだかんだ言ってまだ誰も使っているところを見た事が無い。
三人が揃えば、治癒、大攻撃、中攻撃(予測)とバランスの取れた三人だと思う。そこでわたし達が引き入れると、今まででさえ地上最強だったわたし達はもっと強くなる事だろう。
だが今は六人がこうやって笑っていられる、その環境が心地いい。
赤石を探し求める旅は続くがこの六人が欠ける事は絶対無いだろう。
back /
top