僕らの大都会闘争04
それから、なにかがおかしくなった。
しかしおかしくなったのは自分ではない。
「あれ、またアングルいねぇの」
クールベがフェーナに問うとフェーナは頷いた。
「……うん。家行ったんだけどいないみたいで」
「最近そんなんばっかだよなー」
「……あれからだよね。その、カルネさんがなんか、盗まれたんだっけ?」
ドラクロワが呟くように言う。
そう、あれは盗難事件だ。
盗まれたのはメガチャームというメガシンカに関わるものらしい。
「メガシンカ……か」
「どうしたよ」
「いや、道具だけ盗んでも……と思ったし」
「確かに……メガストーン?が必要なんだっけな?なんか、石」
「……そういえば」
ドラクロワが口元に手を当てる。
「メガストーンなら……アングルも持ってるんだよ……」
「そうなの?」
「プテラナイト……だった筈」
「プテラ……アングル持ってたよね」
「コウジンタウンで化石と一緒に見つけたとか言ってたな。まーだからってアングルはさすがに違うと思うがよ」
「あ」
「どしたよ」
クールベの言葉に思い出したことがある。
「そういえば俺、化石もらった。アングルから。えーとアゴの化石」
「へぇ」
クールベはそれを聞いてにやりと笑い、言葉を続けた。
「アングルは化石好きでなぁ。滅多に人にやらないんだがな。俺もドラも貰ったことねぇや」
「え……?」
『これやるよ。ありがたく思え』と押し付けられた化石だ。意外と誰にでもあげているのかと思っていた。
「まあ化石云々はその内コウジン行くとして、どうするよ。なんかやることなくなっちまったけど、どれだけあいつのカルネ探しがメインだったかってことだよなぁ」
「それなんだけど……」
フェーナは前から思っていたことを切りだす。
「俺達で、犯人捜してみない?」
「お?なんか思い切ったこと言うなぁ」
「だって俺がポケモンをちゃんと捕まえてたらって思うし、それ以前に許せないんだ……ポケモンを泥棒に使うなんて。盗むのも許せないけど。だから」
「……本気か」
「じゃなきゃ言わないよ」
クールベはまたにやっと笑った。
「よし乗った。ドラは」
「……勿論いいよ……僕も許せないもの……」
「決まりだな!」
「うん!」
こうして、少し違う日常が幕を開けた。
【140401】