哀毀骨立
土井きり/成長/死ネタ
知らせが入ったのは、俺があの人の元を離れて十年近く経った頃だった。思い出せる面影は俺を叱る、誉める、笑う、それ以上にまだまだいっぱいある。だけど貴方はもう俺を怒らない、誉めない、笑わない…俺を見ない。
貴方は俺の親じゃない。だけど確かに、本当の親よりも親らしい存在だった。本当の親がどんなもんか、俺が理解する前にいなくなってしまったけど。
っていうか、まだ結婚してなかったの?馬鹿だなぁ、もう自由に生きてよかったのに。
そうだ先生、俺立派な忍者になったよ。先生の教えのたまものだね。溢れそうになった涙が、忍びの掟によって出てこないんだから。どう?偉い?凄いぞって誉めてくれる?それとも、こういうときは泣けって苦笑いする?
先生、先生が死んで初めて疑問に思ったことがあるんだけど、聞いていい?
「立派な忍者って…なに?」
(土井先生、もし貴方が目を覚ましたら、なんて答えるんだろう?)
読:あいきこつりつ
意:親との死別にひどく悲しむこと
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