! attention
ちょっと注意
ちょっともーほー風
ちょっと残念
大丈夫な方は下に
どうしてこうなった?
「だーかーらー、赤井秀一は絶対に生きてると思うんですよぉー。」
「もー俺知りません!赤井秀一くんが生きてても、俺関係ナッシング!」
目の前には空っぽになったウィスキーの瓶と缶ビール複数。
そして目がとろんとして顔が赤くなっている安室透(29)だ。
ちなみに(29)が大事だったりする。
ひょんなことで安室に誘われて、なぜか安室宅で飲みをしている俺。
さっきまで空いていなかった缶瓶類は安室によってすぐに空にされ、ペースが速かったからなのか安室はベロベロに。
こいつ、綱吉よりも弱いんじゃねぇの?
いや、あんなハイペースで飲んでたら誰だって酔うわな。
酔って零すのは"赤井秀一"のことばかりで、俺にはまったく解らない。
いや、赤井秀一のことは知っているし彼が生きていることも知っているから、何も解らないわけではないのだが。
「もしかして雄魔、なにか知ってるんらないれすかー?」
「いやマジおまえ、もう寝てくんないかネ!重いし呂律回ってねーよ!?」
俺の上に乗っかってジト目で質問してくる安室は、もはやただの酔っ払いだ。
喋り方はどっかのイヌみたいな喋り方になってるし、こいつ本当に安室?
どうにかして安室を退かせたいが、酔っているからなのか全身の体重が掛けられていてすこぶる重い。
もしこいつが本調子であれば無理矢理にでも退けたのだが、酔っ払い相手に無理をして退ける趣味はないし。
ああ、もう、どうしたら良いんだか…。
どうにかしてコレを退けなければ俺に自由はなく、しかも意味の解らない愚痴ばかりを延々訊かされるハメになる。
それだけはごめんだ。
「おら!とっとと起きろ!」
「んむ…。」
「さっさと起きる!ほら!」
「雄魔、煩いですよ…。」
「っ!?」
すこし浮いた安室の身体に力を込めて手で押し返し、退けようと試みる。
けれどやはり一筋縄では行きそうになかったので浮いてもらうよう声を掛けてみるが、反応はまったくない。
舌打ちを我慢していると、安室は不機嫌そうに「煩い」と言って、あろうことか俺に口付けをして来やがった。
どうしよう、俺、お嫁に行けない。
なんて冗談を言っている場合じゃなく。
「おいおい、マジかよ…。」
安室は俺にキスしたあと、そのまま倒れるように眠りについた。
勝手にキスして勝手に寝るなんて、こんなもの陳腐な少女漫画にしかない、もしくはオーソドックスなネタでしかないと思っていたのに…まさか自分の身にそんな出来事が起きてしまうとは。
擦ってみてもあまり意味がないことは解っているのに、さっきの感触を忘れたくて仕方がないのか手が止まらない。
キスなんてハニートラップでよくして来たことだし、ボンゴレの奴らも酔っ払ったらしてくることもあるから今さらどうこう言うものではないことも解ってる。
なのになぜ、こんなにも気になってしまうのか…自分が解らなかった。
「あーっ、くそ!やり逃げかよ…。」
すやすやと眠るあどけない表情に、何も言えなくなってしまう。
幸せそうに眠る安室の頬を軽く抓ってから、動かすのも一苦労だと判断したので俺もそのままの体勢で寝ることにした(抓ったら肩噛まれたけどな!本当は起きてんじゃねーのかこいつ!)
胸に残る戸惑い、高揚感、緊張。
すべてがはじめて感じるものでもあり、不思議な感覚に包まれた。
この感情が解るとき、なんて…はたして来るんだろうか。
取り敢えず今は寝てしまおう。
おやすみぐんない。
*******
リクエストありがとうございました。
安室さんとの宅飲み…とのことでしたが上手く書けたのか…。
どうしてかこういう結果に持って行ってしまった残念な管理人です。泣
ご希望に添えてなかったらすみません全力で土下座します。泣
最後に、
リクエストしていただきまして、本当にありがとうございました。
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