おひとよし

「大体あんたはお人よしなんすよ、なんでもかんでも引き受けて」

用事があるから頼まれて変わった掃除当番。帰ろうとした時に教室に来た先生に頼まれた書類のまとめ。嫌なことをはっきり断れなくて、今日も遅くまで残っていた。赤也はいつも部活が終わって直帰しているのになんで教室に来たのかと聞くと、部活が終わってなんとなく教室を見たら私が見えたから、だそうだ。

そして冒頭に戻るわけだが、痛いところをつかれてなんとも言えない。でも、なんだかんだ手伝ってくれる赤也もお人よしなんだと思う。手伝う、と言ってもテニス以外はからっきしなので、プリントを順番に並べてホッチキスをするだけなのだが。でもこれが地味に時間がかかるからありがたい。

「疲れてるのにありがとう」

ようやく完成したと伸びをする赤也にお礼を言うと「別に。それよりクレープでも食って帰ろうぜ」って笑ってくれた。



( 2017/01/10 )


fictionamamoyou