仲直りですね



機嫌の治ったお嬢さんと一緒に食堂に戻ればエースさんがこちらにやって来ました。


「シス〜!!俺が悪かった!!ごめん!!」


そう言って頭を下げるエースさんにお嬢さんはキョトンとしてからどうしよう?と言いたげに私を見上げてきましたので少し手を貸しましょう。本当はもう少しお嬢さんを独り占めしたかったのですが、仕方ありませんね。


「お嬢さん、もうエースさんを許してあげてはどうでしょう?」

「???」


どうやらお嬢さんは自分がなんで怒っていたのかすっかり忘れているようで首を傾げてからエースさんを見ると私の腕から飛び降りてエースさんの足元に移動し彼のズボンを軽く引っ張った。


「シス…もう怒ってねえのか?」

「……」


エースさんの質問に頭を上下に振って答えるお嬢さん。
それを見てエースさんは嬉しそうに笑ってから彼女を抱き上げて、クルクルと回り始めました。

あまり回りすぎると目を回しますよ、と前に注意してあるので今回は言いません。

そう思いながら自分で珈琲を入れて椅子に座り、二人の様子を眺める。

楽しそうに笑ってはしゃいでる姿は親子というよりも兄弟のように思えて、私は自然と口角が上がるのを自覚する。

それにエースさんとデュースさん、それからお嬢さんの仲が悪いのは1クルーとしては避けたいと思っていたのであの光景は実に和みます。

まあ、たまにある喧嘩は大歓迎ですよ?
何せお嬢さんを独り占め出来ますから。

デュースさんもやってきて、エースさんと同じように言い過ぎた、と謝るとお嬢さんはデュースさんに抱き着いた。

お嬢さんの先生をしているから分かりますが、お嬢さんの中で第1にエースさん、その次にデュースさんという優先順位があるようで、勉強が終わるとすぐにエースさんを探しに行ってしまうんですよね。

あ、ちなみに私は3番目のようです。

何て思いながら見ていればお嬢さんのお腹が鳴ったようでデュースさんが自分の膝の上にお嬢さんを座らせて、エースさんが持ってきた食事を食べさせ始めました。

お口を大きく開けてご飯を食べる姿は雛鳥を連想させますね。

可愛らしいお嬢さんに癒されながら私達も食事に手を付け始めます。

そう言えばお嬢さんは早くエースさん達と一緒に戦いたいようで戦闘が始まると何かと外が気になる素振りを見せていますが、それはもう少し大きくなってからにしましょうね。

そのためにも沢山食べるんですよ。



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