それはドラマ放送終了後の楽屋でのこと。


「俺、このドラマ好き。」

「いきなりストレートな告白だね。笑」

「いや、何かさ、全部が綺麗なの。お互いを思い合うという気持ちの面はもちろん、夜の向日葵畑っていう一種の異空間な感じが、相乗効果で胸に迫ってくんだよね。」

「ちょっと、相葉さん。すっげぇ褒められてますけど。」

「ありがとうございます。笑」

「松潤がそれだけ語るってことは、よっぽど気に入ったんだね。」

「もう、ホント好き。何で俺にオファー来なかったんだよ!! 笑」

「ちょっと仕事取るのだけはやめてもらっていいですか? 笑」

「でも、夜の向日葵畑、マジ綺麗だな。」

「そうそう。撮影で行った時、本気で見とれたもん。ね、相葉くん?」

「うん。向日葵の顔がさ、太陽の下と全然違うの!」

「あー、何か妖艶っていうか誘惑される感じするかも。」

「俺、夜の向日葵描きたくなっちゃった。」

「うわー、それ素敵だね!」

「ふふ。出来上がったら見せてあげる。」

「でも、相葉さん、ロケ率高いね。」

「1回目のドラマもベビー服専門店だったもんね。」

「俺、家の中の撮影ばっか。」

「俺も。」

「俺はかろうじて駅まで迎えに行ったけどね。笑」

「俺も屋上までは行った。笑」

「俺ってロケ向きなのかな。」

「今さらだわ。笑」

「でも、ラスト近くの『おはようからおやすみまでぜんぶ独り占めしたい』って、すごい口説き文句ですよ。」

「起きてから寝るまで、ずっと二人でいたいってことだもんね。」

「いや、でも、ほら、そこはね。」

「何なに?」

「俺は相葉さんに問いたい。おはようからおやすみまでだけでいいのかと。」

「どういうこと?」

「じゃあ何? 眠っている間はいいのかってことですよ。」

「ちょー、待って。これピンクな話なの?」

「何でそっちへ持ってくんだよ。笑」

「俺は寝てる間も好きにしたい。」

「智くん、それは事務所NGだわ。笑」

「間違えた。寝てる間も好きでいたい、だ。」

「びっくりしたー。リーダーのコメント、責めてるなって思ったー!」

「だから、何ですぐそっちの方考えるのよ。」

「でも、向日葵みたいに一途に見つめる続ける恋って、素敵だろうなぁ。」

「寝ても覚めても相手のことを想って、口には出さなくてもいつも頭の片隅には好きな人がいるんだろうなぁ。」

「出たよ、ロマンスコンビのロマンチックな想像。」

「そうやってすぐ茶化すんだから! ニノだってロマンス好きなくせに!」

 頬を膨らませたあいを見て、みんなで笑う。俺は向日葵じゃないけれど、いつだって君を見つめてる。

「たまには見つめ返してね。」

 後ろから近づいて耳元で囁くと、びっくりしたように振り返るあい。

 その瞳は確かに俺を見ていて。

 それだけで僕の心は、花開く。

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