それはドラマ放送終了後の楽屋でのこと。

「ということで、今回は初恋がテーマでしたー!」

「ふぅ〜!!」

「初恋が最後の恋だなんて素敵だよな。」

「ね。なんか究極の恋愛だよね。」

「ロマンスコンビの好きそうなシチュエーションだよね。笑」

「キンモクセイって匂いはよく嗅ぐのに、花ってよく探さないと分かんないよね。」

「そうなんだよね。この時期きょろきょろしてる人いたら、キンモクセイ探してる確率高いと思うわ。笑」

「ここで、みんなに質問。初恋はいつだった? 俺はね、保育園の時。お昼寝を一緒にしたくて、その子の布団に入っていってたの。笑」

「相葉さん、それ軽く犯罪だからね。」

「可愛い幼心ですよ。そういうニノはどうなの?」

「俺は4年生ぐらい。ラブレター貰って、それから意識するようになっちゃって。」

「聞きました? 奥さん。初恋を叶えるって凄いですね。」

「ホントだよ。羨ましい思いしやがって。」

「なんなのよ。笑 リーダーはどうだって?」

「小5の時だな。同じクラスのさえちゃんが好きだった。」

「すげぇちゃんと覚えてるんだね。」

「だって、本気で好きだったもん。そういう松潤はどうなのさ。」

「幼稚園の先生かな。他の子は名字で呼ばれてたのに、俺だけ潤って呼んでくれてさ。」

「それはちょっとドキってしちゃうよね。」

「だろ? でも実は先生の彼氏がじゅんって名前だったみたいで、敢えなく失恋。笑」

「ちょっと切ないね。笑」

「子どもなりにね。笑 で、翔くんは?」

「俺はね、中学1、2年かな。」

「あぁ、ハンガリーの。」

「そう。カラコー・ガブリエッタちゃんね。」

「さすが、翔ちゃん。インターナショナルだね。」

「でもハンガリー語が全く分からなくて。しかも一週間くらいで帰国しちゃったし。笑」

「甘酸っぱくて初恋らしいよ。」

「あいはどうなの?」

「私はね、幼稚園の時。確かたかおくんって名前だったよ。何かね、すっごい優しかったの。」

「どういう風に?」

「お弁当とか一緒に食べてくれたり。あ、そうだ。クラスに私と同じ名前の子がいて、たかおくんがその子と仲良くしてると、嫌だったの覚えてるなぁ。」

「それってヤキモチなんじゃね。」

「今考えるとそうなのかも。でも、こんな話するとちょっと恥ずかしいね。」

 そう言って頬を少し赤らめるあい。君の初恋を知らないのは少し悔しいけど、現在なら誰より知ってる。


「あいの最後の恋は俺にする?」


 両手を握って言葉を紡ぐと、呆気にとられる君。「ずりー。」とか、「こらこら。」なんて声は無視して、俺は君を見つめ続けた。

 叶うなら、現在だけでなく、君の未来も一番側にいたいんだ。

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