それはドラマ放送終了後の楽屋でのこと。

「一言いいっすか。」

「何なに? 笑」

「俺の名前は、何故四文字じゃないんだ!!」

「ひゃはは。確かにこのタイトルじゃ、翔ちゃん門前払いだもんね。笑」

「笑ってるけど、相葉ちゃんだって除外されるんだからね。」

「てか、ニノ以外ダメじゃん。笑」

「おじいちゃん、ありがとー!!」

「名付けてくれた感謝を伝えたの? 笑」

「四文字だから選んでもらえたしね。笑」

「でも、今までの呼び方から変えるって、勇気いるよね。」

「タイミングとかあるもんね。」

「じゃ、あい、ここでちょっと勇気出してみよっか。」

「え? どういうこと?」

「俺らのこと、違う呼び方で呼んでみてよ。」

 そう提案すると、みんなが目をキラキラさせてあいの周りに集まる。
 無駄に振りまかれるアイドルスマイルに、苦笑しながらあいが名前を紡いでいく。

「潤?」
「……呼び捨て、いいじゃん。」

「おーちゃん?」
「ふふ。あいのちゃん付け、新鮮。」

「まーくん?」
「ちょっ! やべ。顔熱くなってきた!」

「翔?」
「これは……きますなぁ。」

「かず?」

 予想はしていたものの、実際に呼ばれると、頭の中で響いて消えないから困る。

「何、あい。」

 あいの頭の後ろに手を回し、俺の方に引き寄せる。
 額と額をくっつけて名前を呼ぶと、あいの息遣いまでを側で感じた。

 俺の行動に呆気にとられていたメンバーだったが、いち早く我に返った翔ちゃんに「近い!」と突っ込まれ、愛しい温もりを手放したのはその30秒後。

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