それはドラマ放送終了後の楽屋でのこと。

「はい、来た。嵐のエロ担当。」

「翔くん、ちゅう好きだよね。」

「しかもエッロイやつね。笑」

「じゃあ、今回はどのシーンが一番エロかったか、言い合う?」

「それって、俺も参加するの?」

「当たり前じゃん。最後にふるから、考えといてよ!」

「はいはーい! じゃあ俺から。えっとね、翔ちゃんが眉間に皺寄せて『もっと……。』って言うとこ。あれ、ヤバくない?」

「あー、フェロモン翔降臨のとこね。」

「何だよ、それ。でも、この企画、精神力ガリガリ削られる……。」

「ananの表紙みたいだった。俺はその後のキャラメル取るとこかな。」

「俺も俺も。舌で取るとか、エロい人しかしないよ。」

「おい、俺がエロいみたいに言うなよ!」

「え、違うんですか? 笑」

「……もうHPが10くらいしか残ってない。」

「ポーション飲んで!!」

「そこはハイポーションじゃないんだ。笑」

「おい、そこのゲーマー。お前はどうなのよ。」

「俺? 俺はキャラメルを舌の先にのせて、見せびらかすとこ。」

「私も一緒! 挑発的な感じが、一歩上のエロだよね。」

「お前ね、可愛い顔してエロとか言わないのよ。」

「だって、そういう企画じゃん。ところで翔くん決まった?」

「えっと……。」

「ほら、キリキリ吐きな!」

「大野さん、容赦無いっすね。笑」

「……あいが目瞑るとこ。」

「聞いた?」

「聞いた聞いた。あいのキス待ち顔だってさ。」

「そりゃ確かにそそるけれども。」

「翔くん!!」

「コラ! そこ二人。ガッチリ握手しない!!」

「リーダーと翔ちゃん、分かち合ってるよ。笑」

「これ、一番ダメージでかいのあいじゃない?」

 ニノの言葉に頭を抱えたあいが座り込む。俺は慰めるように隣へしゃがむと、ポケットの中から夕張メロン味のキャラメルを取りだした。

「この匂い……、キャラメルまだあったんだ!」

 途端に嬉しそうな表情へと変わる君の口に、キャラメルを放り込む。

「俺にも味見させて。」

 唇を近づけると、火がついたように赤くなった君の頬。その可愛さに、我慢できず頬に口付けた。

「キャラメル味のキスは、お預けね。」

 背後で、「キャラメル巡りが始まりそう。」と呟いたのは誰だったか。


 キャラメル味のキスで、俺は君に溺れる。

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