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ネタ
拍手に置いてるもののナランチャver

5部主人公が『ナランチャルート』かつ『依存エンド』を迎えていたらの小話。
相変わらず名前変換なし。デフォ名もなし。彼女呼びで統一。
主人公が病んでます。

今は時間がないのでとりあえずネタだけ。
そのうちちゃんとした形にします。たぶん次の拍手お礼文とかで。
でも解釈違いなんですよね……。こういうシチュが書きたいのは書きたいんですけど……うーん……。





 荒い息遣いと啜り泣く声で目が覚める。
 夜半。カーテンの向こうは暗く、陽の光など微かにも見えない。そんな中ではあったけれど、彼女の小さく丸まった体だとか震える肩だとかはオレにもよく見えた。

「……、」

 名前を呼ぶ。呼び掛ける。傍らで眠っていたはずの彼女に。都合のいい夢にすら浸れない彼女に。声をかけ、その体を抱き締める。

「ナランチャ、」

 と、やにわに彼女は応える。応えてくれる。オレの背に手を回し、縋りついてくれる。
 その必死さは、その強さは、彼女が今生きているという何よりの証だ。だからこんな時なのにほっとする。たぶんオレも変わってしまったんだ。絶対的なヒーローの死。喪失は、幼年期の終わりを示していた。

「大丈夫、大丈夫だよ」

 何がと聞かれたらきっとオレは答えられない。だってこの世界に絶対なんてない。オレも彼女もいつ死ぬかわかったもんじゃない。知っている、嫌になるってくらい。
 でも、それでも信じていたかった。オレたちはずっと一緒だって。もう子供ではいられないって思い知らされたのに、それでもオレは願ってしまう。

「ええ、ええ……絶対に離さないでね、あなただけは傍にいてね」

 いつだって大人びた顔で笑っていた。彼女は母のように、姉のように微笑んでいた。そうであるのが当たり前だった。
 でも、本当の彼女はそんなに強い人じゃなかったんだ。
 虚勢を張ることすらままならない。彼女のいたいけな指先はオレだけを求める。それだけを支えに今ここにある。
 なのに、それなのに。
 ーー嬉しいと、思ってしまうなんて。
 胸を穿つ痛みと甘く痺れる感覚。その矛盾に、差異に、頭がおかしくなりそうになる。なのに止められない。止まらない。そこに仄かな歓喜がある限り。
 オレたちはこの暗闇で寄り添っていくしかないのだと思う。それはよくないことのような気もするが、オレにはもうわからない。
 ーーいや、オレたちには。


カテゴリ:ネタ
2018/11/28 01:40


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