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追記よりどうぞ!






>>2019.12.19
うめぼしさんへ

お久しぶりです〜!またお話できて嬉しいです!

私も5部年下組大好きです〜!向こう見ずで人生駆け抜けちゃう…って表現にピンズドです!まさしくそれ!弱いんですよねぇ〜…何があっても後悔してないよって笑顔で言いそうな子、大好きです(だから毎度毎度推しが死ぬんだよなぁという悲しみ)
私も皆が楽しくお仕事してる世界を日々妄想しております……あまりに現実逃避が深刻で、彼らはもういないのかって唐突に実感しては悲しみにうちひしがれてます。いや生きてるよ!みんな生きてる!(必死)(言い聞かせてる)

まさかの十角館既読者さま?!いや、有名な作品なので当たり前といえば当たり前……?でも私の周りにはあんまりいないのでこうして懐かしめて嬉しいです!
私はエラリイや瓜生くんみたいな危うい人がツボなのです……(笑)守須も素敵ですね〜!漫画版では一番好きなビジュアルです!でも夢は見れない設定なのがつらいところ……。
確かにあんな設定のわりに紅さんとは絡みが…でしたね〜…。私は十角館ラスト〜時計館までの苦しんでる江南くん(妄想)が見たかったです!

更新滞ってて申し訳ないです!せめてものお詫びに応援する一郎くん置いておきます!
ですがどうか無理はなさらず、体調を崩しやすい季節ですからご自愛くださいますよう……。私自身も陰ながら応援しております。

それでは、このたびはコメントありがとうございました!

以下お礼小話です。
一郎くんが転職を控えた彼女を励ます話。
名前変換やデフォ名なし、主人公の一人称視点。




 事前に送られてきた資料を読みながら、私は喉の奥で唸った。心臓は重石をつけられたみたいだし、頭に浮かぶのは嫌な考えばかりだ。明日なんて来なきゃいいのにと思う反面、いっそのこと早く時間が過ぎ去ればいいのにとも思う。憂鬱と不安。想像だけで胃が痛くなる。

「どうしたんだよ、頭抱えて」

「一郎さん、」

 気遣わしげな声に顔を上げる。
 居間へ続く戸を開けたのはこの家の主。彼は居候に過ぎない私にも優しく、「大丈夫か?」と訊ねてくれる。その目に宿るのは心からのもので、思わず私の涙腺は熱くなった。

「すみません……、なんだか今さら不安になってしまって」

 私は明日、新しい会社に初めて出社する。
 もちろん最初から完璧に仕事をこなせるわけがない。勉強期間であるというのはあちらも私も承知の上。でも頭と心は噛み合わないもので、どうしたって失敗を恐れてしまう。
 考えても仕方のないことだ。私は私なりに精一杯やればいい。努力すればきっと報われるのだから。

 ──そう、言い聞かせてはみるけれど。

「よしよし、やっぱり初めてのことってのは緊張するよな」

 呆れられるかな、とはちらりと思った。でもそんなのは杞憂で、彼は人を甘やかす天才だった。
 不意に頭を撫でられ、私は目を見開く。きっととんでもない間抜け面だったろう。けど彼は笑わなかったし、宥める手つきは優しいままだった。
 まるで子供の頃に戻った気分だ。無条件の安心感。絶対的な信頼。彼はどんな私だって受け止めてくれる。その確信に、私は堪えきれず飛びついた。

「一郎さん〜〜〜っ!」

 縋りついた体は私一人の体重じゃびくともしない。一郎さんは危なげなく私を抱き止め、背中をポンポンと叩いた。宥められてる、どころかあやされてると言ってもいい。まったく情けないことだ。でも彼の腕の中はあまりに心地よくて意地を張ることもできやしなかった。

「私、ちゃんとまともに働けるでしょうか?とんでもない迷惑とか、それどころかもう来なくていいって言われるかも」

「大丈夫だって。むしろそんな見る目のない会社だってんならこっちから願い下げだって言ってやれ」

「そんなこと言えませんよう!」

 一郎さんはどんな泣き言にも辛抱強く付き合ってくれた。そして最後には「つらかったらやめればいい」とあっけらかんと言い放った。

「別にさ、それだけが人生じゃないんだ。色んな道がある」

「……私、特別な才能とかないんですけど」

「だったらうちで雇ってやるから心配すんなって!」

 さすがにそこまでの迷惑はかけられない、と思う。いや居候の身で何を言ってるんだという話でもあるのだが。
 でも一郎さんがあんまりにも簡単に言うものだから、私までなんだかその気になってしまう。本当に、私には沢山の可能性があるんじゃないかって。
 魔法みたいに詩を操る彼だから、些細な一言にも特別な力が込められているのだろう。鬱屈としていたはずなのに、彼に励まされ幾分か心が軽くなった。やっぱり一郎さんはすごい。そんな彼に『大丈夫だ』と太鼓判を押してもらえたのだから、私だって少しはやれないこともないんじゃないかな、なんて。思ってしまう私はきっと単純だけど、でも小さなことで喜べるのもそれはそれで幸せなことだと思えた。

カテゴリ:返信
2019/12/20 21:18


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