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7部
先が長い!!!

この後奥さんが亡くなって、喪があけたら正式に求婚するぜ!って言ってくるディエゴ。
そんな彼を利害の一致から受け入れる主人公。
でも侯爵パパは許してくれない……そんな中レースの話を聞き、じゃあこれに優勝したらいいよってことになって(さすがに無理だろうとディエゴと夢主以外は思ってる)、アメリカへ。
そしてジョニィと再会します。

私は欲張りなのでディエゴエンドもジョニィエンドも書きたいし、もっと言うとジャイロとが一番幸せになれるかもしれないと思っています。この主人公にはジャイロくらい明るい人が必要なのでは?
それにディエゴエンドなら悲劇的な結末と何もかも手に入れる結末も書きたいです。はー時間が足りない。

でも原作沿いならレース中は男性陣と絡めないのでルーシーと仲良くしてるのが多くなりそう。

というわけで(?)気が早いにもほどがありますが、今後考えてるネタを置いておきます。
たぶんレース終盤、ジョニィエンドへ向かう直前。
主人公の一人称。名前変換デフォ名なしです。






 君が好きだ。たぶん、ずっと前から。ぼくはただ君に一番に認めてもらいたかったんだ──

 そう言った彼の眼差しを思い出す。眠る前も、目覚めたあとも。私が思うのは病床の父のことでも婚約者であるディエゴのことでもなく、旧友のジョニィ・ジョースターのことだけだった。

「今日はどのドレスにいたしましょう」

「そうね……」

 朝の紅茶を受け取りながら答えたのは無意識のうち。相槌を打ってから、はたと我に返り、私は傍らのメイドを見上げた。二十代後半かと思われる彼女は長い黒髪が印象的な人だった。そんな彼女は私が「ごめんなさい、よく聞いていなかったわ」と言っても表情を崩さない。冷静さを保ったまま同じ言葉を繰り返した。

「今朝は7th Stageの出走が始まるでしょう。どのようなドレスがお望みでしょうか?」

 7th Stage、そう聞いて心臓が跳ねた。思い浮かぶのはジョニィの真摯な目で、私は「うん、」と頷きながら逃げるようにカップを傾けた。

「今日は天気もいいですし、蒼のドレスにいたしましょうか?お嬢様の瞳によくお似合いです」

 彼女が言っているのは母国で仕立てたドレスのことだろう。角度によって深みの変わる青色のドレス。ウエストから伸びるリボンが水のようで、裾は縫い止められた飾りのためにきらきらと瞬くのだ。その様はまさしく氷──そこまで考えて、私の頭に浮かんだのは別の男の顔だった。

「いいえ、それはよしましょう」

 ディエゴには既に伝えてある。私にはもう共犯者になる資格はない、と。かつて抱いた夢以上に大切な何かがあるように思えてならないのだ、と。
 そう告げると、彼は「そうか」と呟いた。ディエゴは落ち着いていた。まるでこうなることがわかっていたみたいに。落ち着き払っていたけれど、私を見る目には間違いなく失望の色があった。

「……亜麻色のドレスがいいわ、あのとろりとしたドレス。金色がかってて、赤いボタンが印象的なの、」

 そう、彼の髪色と似たドレスがいい。

「それからマントを。レース飾りがついたのにしましょう」

「ではそのように」

 メイドは何もかも諒解しているといった風だった。私にはまだ自分自身のことすら定かじゃないのに。夢を見失った今、何がしたいのかもわからないのに。

「……告白、されたわ。ジョニィ・ジョースターに」

 気づけばそんなことを呟いていた。メイドは二杯目の紅茶にミルクを注ぎながら、「そうですか」と静かに答えた。

「お受けするのですか?」

「……わからないわ」

 でも早く答えを見つけなくちゃいけない。早く、早く。今日のレースが始まる前に、彼が行ってしまう前に。私は答えを伝えなくちゃいけないの。

「どうしてですか?」

「だって、少しでも彼の負担になりたくないもの」

 レースが始まったらもう会えない。レースの間まで彼を煩わせたくない。応えるにしろ断るにしろ、長引かせるのだけはいけないと思う。彼には誠実でありたい。まっすぐ想いを伝えてくれたジョニィには。

「お嬢様、畏れながら申し上げますと」

 ──それが、愛するということなのではないでしょうか。

 私はメイドを凝視した。黒い瞳は澄んでいて、とても冗談を言っているようには思えなかった。私はあの夜のことを思い出した。あの時のジョニィもこんな風に真っ直ぐ見つめてきた。そしてその時だけ私の心臓は強く脈打って、私は今ここにいるのだと、生きているのは私自身なのだという実感がわいた。

「私、アメリカでも生きていけるかしら」

「ええ。お嬢様なら、きっと」

「……ありがとう」

 いつだったか駆け落ちの話を友人とした。遠い地まで、二人きりの長い逃避行。そんなのは無理だ、いずれ熱が冷めてしまう。友人とそう断じたけれど、今ははっきりと否定することができなかった。だってここはスコットランドよりもずっと遠い。こんな異国の地で、それでもなお私は彼と共に歩む未来を夢見てしまうのだ。
 そのためなら家の誇りも伝統も、私を構成する殆どを擲ったって構わない。

「他の人も呼んで。髪を結うわ、特別きれいにね」

「はい」

「それから……そうね、もし駆け落ちになったら手伝ってくれる?」

「ええ、もちろん」

 力強く頷くメイドに、ようやっと私の表情も緩む。今は早く彼に会いたくてたまらなかった。

カテゴリ:ネタ
2020/01/01 21:58


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