拍手返信と小話
お返事遅くなって申し訳ないです……!
追記よりどうぞ!
>>2020.01.30
こんばんは、7部夢がとても好きです。の方へ
こんにちは〜!コメントありがとうございます!私の好きなものを詰め込んだだけの7部夢にお付き合いくださり嬉しいです!
私も人間ディオが好きです!1部の推しでした!!やってることは決して誉められたものじゃないですけどそれでも抗えない魅力……あれだけの支持を集めるのも納得です。
というわけでディオ相手の短い話を書いたので下に置いておきます。
ではでは、このたびは拍手コメありがとうございました!
以下、お礼小話。7部夢主が1部にいたらという設定。お相手はディオです。
夢主視点、名前変換デフォ名なし。
目を眇め、狙いを定める。対象との距離はおよそ十二ヤード。息を詰め、リボルバーの引き金を引く。
途端、鳴り響く爆発音。それが過ぎ去ると、背後から拍手が聞こえてきた。
「お見事」
手を叩いていたのは白皙の美貌を持つ青年。笑みを湛えて称賛の言葉を向ける彼に、私は肩を竦める。
「何てことないわ、こんなの。ただの試し撃ちってだけ」
そう言ったのは別に驕りのためではない。
実際、動かない的を正確に撃てるからって何になるというのだろう?銃を必要とする場面で相手が微動だにしないなんてことはあり得ない。現実は射撃場とは違うのだ。訓練するなら放出器を使って飛ばした的を狙うのが一番だと思う。
「それより帰ってたのね、驚いた」
私は先込め式のリボルバーをホルスターに戻した。片手撃ちの護身銃。婦人用のは近距離でしか威力を発揮しないから現実的ではないと思う。そこまでの接近を許した時点で敗北は近い。
「まあね」
同い年の青年は笑う。「君に早く会いたくて」十三歳で出会った時から彼は変わらない。飽きることなく甘いセリフを吐くから、私も慣れてしまった。
「ありがとう、ディオ。私もちょうど退屈してたところなの」
ディオ・ブランドー。我が侯爵家のカントリー・ハウスと彼の住む男爵家は領地が隣り合っていた。ただそれだけならここまで親しくすることはなかったろうが、彼を気に入った父が『ディオに勉強を教えてもらいなさい』と言って以来、
「良かった、そう言ってもらえて。いつもドキドキしてるんだ、君に忘れられてやしないかと」
「そんなに薄情じゃないわ、私」
答えながら、内心ヒヤリとした。
そういえば昔は彼の兄弟とも仲良くしていた。でもいつからか疎遠になって、代わりにディオが現れた。過去を思い返すこともなくなった私は、果たして本当にディオの言葉を否定できるのだろうか?
「あなたもやってみる?」
痛む良心から目を逸らし、私は脇の下にあるホルスターを指した。
「いいね、けどどうせやるなら君のより難しい方がいいな。格好をつけたい」
「それならちょうどいいわ。この間放出器を改良したの。クレーもアメリカで特許を取ったものよ」
口角を持ち上げるディオに、私は目を輝かす。彼は私が男に混じって狩猟を楽しんでも顔を顰めない。男だとか女だとか、そういうのとは別のところから私を見ている。それが社交界デビューの近づく私にはとても心地が良かった。
私はディオの手を引いた。彼は拒まなかった。私を見下ろし、優しげな微笑を浮かべた。私は彼の身長がまた伸びたことに気づいた。ディオはいったいどんな大人になるのだろう。そしてそれはきっと私の知らない人なんだわ、と思った。
「今度キジ撃ちをしにお客様が来るそうなの。あなたもどう?お父様もきっと歓迎するわ」
「客か……どんな人たちなんだ?」
「弁護士とか貿易商とか、そういった方たちよ」
「ふうん?」
ディオは片眉を上げた。彼がそういう顔をする時は何か他に気にかかることがある時だ。意味ありげで、とても様になっている。
私は「でもよく知らないの」と続けた。だからディオがいてくれたら心強い。名前しか聞いたことのない男の人ばかりの集まりは少し怖かった。
「そうか……」
呟き、思案する所作。そんなディオを私は見つめた。祈るような気持ちで。
考え込んだのは数秒のこと。ディオはすぐに顔を上げ、私を見つめ返した。
「歓迎してくれるのはお父上だけか?」
問いかけるのは黄金色の眸。年を追うごとに輝きを増すそれは鋭く、矢の先端を想起させる。危うく、美しいもの。眩しいのに目を離せない。
「……いいえ、私もよ。私も、あなたが来てくれたら嬉しい」
私が言うと、ディオは眼差しを緩めた。
「そうまで言われて断るわけにはいかないな」
ディオは満足そうに笑った。そうするとほんの少しだけ幼さが垣間見える。それは私のよく知るディオ・ブランドーの顔だった。
カテゴリ:返信
2020/02/08 16:15
2020/02/08 16:15
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