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お待たせしてすみません!
追記よりどうぞ!
めちゃくちゃ7部について語ってるので注意です。




>>2020.02.01
縁さまへ

はじめまして、こんばんは!まとめてのお返事となり申し訳ないです。

わ〜い!感想いただけて嬉しいです!今さら7部書くなんて需要ないかな〜と思ってたので……。
なのでジャイロの活躍増やそうと思います!でも加減しないと主人公あっさりジャイロに靡いちゃいそう……(笑)だって客観的に見てジャイロはめちゃくちゃいい男ですもの……。前にもメモで書いたような気がしますが、ああいう背伸びした女の子ってジャイロみたいなお兄ちゃんタイプに弱そうで……。

そうなんですよね!ジャイロって内と外でのギャップが強烈!
かなり印象的なのがルーシーとの初対面のシーンです。女の子に優しくするタイプに見えて、あの時の冷淡とも取れる態度に痺れました。
ジョニィはあくまでルーシーを女性として扱い、庇護しようとするじゃないですか。あれが当時の世間一般の反応なんですよね、きっと。
でもジャイロは違って、彼はルーシーを対等として接しているんですよね。そこがいい。時代背景を考えるとあまりに珍しい態度だと思います。
7部を読み返してみて、ジャイロのその姿にヘイトフルエイト(映画)のジョン・ルース(首吊り人)を思い出しました。女か男かじゃなくて、正義か悪か。自分の中に絶対的な信念があって、そこに性差を持ち込まないところがジャイロもそういうタイプだったのかな〜と。好きです。

……話が脱線しました。結論として行き着くのは結局ジャイロと永遠に旅したい、です(笑)

あ〜そうですそうです!世間から見て一番幸せなのは地位も財産も家族も手にするディエゴなんでしょうけど、苦難の道も一緒に駆けていきたいのはジャイロです。どちらがより幸福かというのではなく、愛情の方向性として。
ジャイロは一人と決めたら一途そうなのわかります〜!勝利の女神云々のところとか、そんな感じですよね。好き。記念日もちゃんと祝ってくれそう〜!弱点なしか〜!

こちらこそ長々と失礼しました!
ジャイロ含め7部のメンバーもみんな頭よくてカッコいいのでそういった魅力を損なうことなく夢を見られるよう精進していきます〜!
先の長い連載ですがまたお立ち寄りいただけると嬉しいです!
それでは、このたびはコメントありがとうございました!



以下お礼小話です。
7部原作沿い、レース二日前の話。ジャイロ視点、名前変換デフォ名なし。





 サンディエゴのビーチには喧騒が溢れ、一種の混沌と化していた。青い海も青い空も騒動の前にはあまりに無力だ。人々は自分のことか、或いはレースのことしか考えていない。
 まぁでもこんなのもあと二日で終わりかと思えば文句を言う気も失せる。北米大陸横断レース、スティール・ボール・ラン。最初のステージが始まるのはもう目前。四十八時間後にはどれだけの数が脱落しているのだろう。他人事のようにそう思う。何故ならオレが目指すのは優勝だけだからだ。

「なんだこの騒ぎは」

 舌打ちが聞こえた。うじゃうじゃと湧いて出る人、人、人。それから馬。群衆の中で、不思議とその男の周りには距離が生まれていた。男と、その連れらしき娘の周りには。

「こいつらイカれてやがるな。薬でもやってるのか?」

 忌々しい、と男は顔を顰める。その視線の先には東洋人がいて、犬の入った鍋を火にかけていた。オレは『同感だ』と男に答えた。もちろん心の中で。だってオレは彼の名前も知らない。

「そうね、お父様がいい顔をしなかった理由がわかったわ」

 でも娘の方は知っていた。そう言った彼女の名前も、今は厳しい表情を浮かべている顔が笑うと年相応になることも。
 オレは帽子のつばを下ろした。彼女たちは進行方向にいて、今さら踵を返して下手に注目を集めたくはない。気づかれないようにオレは歩みを進めた。

「でもこれが彼らの文化だというのなら尊重しなくてはならないわ。衛生的にどうなのかはわたくしにも疑問だけれど」

「実に模範的な回答だな」

 男はつまらなそうに相槌を打つ。でもオレは帽子の下で笑った。実に彼女らしい答えだ。オレの祖国にも好意的だった彼女の言葉を思い出す。
 けど彼女はオレの勝利の女神ではなかった。オレは以前去り際に彼女が言ったことを考えた。
 彼女は言った。『わたくしにはあなたの勝利を願うことができません』その意味をオレは理解した。残念だが、しかしオレには他人のものを奪う趣味はない。
 だがそれにしちゃちょっと距離のある二人だった。男は彼女の腰を抱いているし彼女も抵抗してはいない。でも何となくそう感じられた。二人の価値観が随分と違うように見受けられたからだろうか。

「……ま、オレには関係ないか」

 すれ違う。彼女はオレに気づかない。オレも声をかけることはしない。ただ記憶に残る花の香りに感傷的な気持ちになった。それだけだ。
 オレは彼女に近づこうとした小男を地面に沈め、反対方向に歩いていった。
 きっともう彼女と話すこともない。すべては美しい思い出となるのだろう。オレはそう考えていた。この時までは。

カテゴリ:返信
2020/02/08 21:29


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