『春愁』

あぁまたあの波が



乾いた風に乗り

ゆるやかに

落ちていく

思考の渦



私のもとには

いつも不安定で

ぬぐいされない

汚れた重荷





あなたはそよ風



私の心を

優しくなでる



あなたは大地



やがてたどり着く

未曾有なる陽だまり





あの波にさらわれた



しばらくは



いずこかへの逃亡


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