『脂肪』



幼子は幾度も幾度も
ごめんなさいと言い
泣き続けたが
しばらくすると
コロコロと笑っている
私の怒りだけが
沈殿してゆき
醜い脂肪と化す

ここの脂肪は怒りの塊
ここの脂肪は嘆きの塊

削ぎ落とす術はない

重い身体の奥に在る
血にまみれた精神は
日々どす黒さを増してゆく

救いのない狭い世界の片隅の
何処に居場所があるであろう

身体が重くて立ち上がることも出来ず
血眼で凝視する世界は
色もなく音もなく朽ち果てていた


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