『消』


哀しみを讃歌し

ココを離れる私を

憎んで下さい

その憎しみを糧に



秋晴れの空を

忘れずにいて下さい

コノ空の片隅に

私がいた事を

時々は思い出し

影送りでもして下さい




私は消えます

そっと

雲が流れゆくように

風に揺れる淋しさを

抱いたまま

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