『約束の地』


黄金の雫が小首をかしげ

渇いた声音をふるわせながら

風にたなびいている



地平線さながら

永遠なる約束の地を
思わせる

あぜみちをかけぬけ

貴方のもとへ急ぐ



はやる心に黄金の音色が響き

しばし佇んでいると

失われたはずの想いが

私を見つめていた



やがて

日は暮れ

永遠はまた遠のいていった

気配すら残さず

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