寝起きドッキリ
番組の企画で寝起きドッキリを仕掛けるメンバーたち。
既に裕太と亜嵐は無理やり起床済みで、残りは一人だった。
「え、もしかしてもう一人ってさ、蛍ちゃん?」
「もちろん」
「大丈夫なの?!あの子女の子だけど!?」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。上からOK出てるから」
「まじでか」
グループの紅一点、高峰蛍を起こしに向かう。
しかしもしものことがあってはカメラに写せないので、まずは一人が部屋の様子を確認しにいくことに。
「もしもって何」
「いや、蛍があられもない姿でいたらヤバイでしょ?」
「だったらやんなきゃいいじゃん!」
「まあまあ亜嵐くん落ち着いて」
「で、誰いく?」
「俺いきたい」
「龍友くんは歩く18禁だからダメ」
「おい、どういうことや」
「やっぱここはオレでしょ」
「亜嵐くんこそ危ないだろ」
「てかキミたち主旨忘れてないか?ただ中の様子を確認するだけだからね?」
結局じゃんけんで勝った隼が確認しにいった。
「どうだった?」
「めっちゃ綺麗に寝てる。全く乱れてないすごい」
「えええええ、ちょっと残念」
「おい」
何故だか残念そうな亜嵐だったが、メンバー全員で蛍の部屋へ侵入することに。
部屋の中に入ると、真っ先に彼女の性格が表れていた。
「えらいなー、ちゃんと服とか全部畳んでおいてるよ」
「几帳面だからねー」
自分の荷物を散らかすことなく、ライブ後も疲れていただろうに部屋はとても綺麗に使われていた。
そして、本人も寝相よく小さな寝息をたてて寝ている。
「かわいぃいいいよおおお」
「亜嵐くん抑えて抑えて」
勿論すっぴんであるが彼女の美貌は全く霞んでいない。
きめ細かくしなやかで真っ白い肌に、長い睫毛が影をさしている。
寧ろいつもより幼い印象を与えていてそれがまた魅力的だった。
「どうやって起こす?」
「オレにやらせてお願い」
先ほどからもだえるような気持ち悪い動きをしている亜嵐が手を挙げた。
かなり不安要素は強いが、一応リーダーの彼に任せることにした。
そして亜嵐は百合の眠るベッドに何故か侵入していき、それを見たメンバーが止めにかかろうとする。
そんな攻防を続けていると流石に蛍が異変に気付き目を開けた。
「……なぁにこれ」
眉を少し下げて眠そうな声を出した。
「蛍ちゃんおはようー、亜嵐ですよー」
「…なんで亜嵐くん…いるの?…眠いから寝かせてよう…」
「オレの胸元空いてるよ!」
「お前は何しとんねん!そこはオレのポジションやぞ!」
「龍友くん違うからこれ寝起きドッキリだから」
「俺も入ろー、さっき起こされてまだ眠いんだよね」
「裕太くんまで!?」
龍友と亜嵐が子供じみた争いをしていると、裕太までもが蛍のベッドの中にもぞもぞと侵入していく。
その反対を今度は涼太が入っていき、寝起きドッキリの筈が何故か蛍の添い寝奪い合いになっていった。
最終的に怜於が蛍の上に乗っかりもうぐちゃぐちゃだ。
「…重い…」
この日の蛍は一日寝不足だったらしい。
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