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私が十三番隊の一平隊士として稽古に励んでいたとき、その人を見つけた。
その日は相も変わらず剣術練習にはあまり付いていけず、稽古場から少し離れた場所で疲れを取ることにした。
普通なら休憩時間には同じ隊士同士で行動するかもしれないが、私はここに配属されてまだ日も浅く、何より私のこの性格上友人をつくれるわけもなく、人影離れた場所に一人で向かうしかなかった。
しかし草木が茂るなか、黒い死覇装が目に映った。
先客がいたとは思ってもみなかったので、私は慌てて元来た道を戻ろうとした。
「稽古はいいのカナ?」
「え、」
聞いたことのある声であったこと、まさか声をかけられたことの両方に驚いてしまい、私は次の言葉が出てこなかった。
「それとも…休憩カ、きみはサボるような子には見えないしネ」
こちらに顔を向けるのは先日、兄様の部屋にいた死神。
名前は知らないが、兄様の様子からとても格式高いと思われる人だ。
「