2022/04/02

Untitled

「師匠に頼みがあるんだ」
「なにかな」
「……俺に、もしものことがあったら。セレのこと、頼んで良いか」
「どうして私に頼むんだい?他にいくらでもいると思うけれど」
「師匠が一番、しぶとそうだから」
「っふ、ふふ……それは光栄に思っていいのかな」
「いいぜ?」
「うん、わかったよ。全て任された」
「俺の、たったひとりの家族だから」
「うん」
「本当は……あいつが嫁いで行くまで、見ていられたら良いんだけどな」
「お兄ちゃんは大変だね」


(ねえ レクス)

(あのとき、お前には何が視えていたんだろう)

(私にはわからない でも)

(約束は果たすよ)

(それが私にできるたったひとつの償い)
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