Apathy


afterwriting

少年と夕焼け/Harry Potter/Remus

もどかしい思いを抱えつつ、一歩踏み出しそうでもありつつ、でもやっぱり何もしない。的なお話です。
でもやっぱり何もしない、的な話、多いです。好きです。ええ。笑

珍しく、ヒロイン視点ではなくキャラ視点の話です。
長い人生、特に思春期の中で、この人気になるなぁ、もっと仲良くなれたらいいのになぁ、この人が自分のこと好きだったらいいのになぁ、なんて思うけれど、別に何かするわけではない。成就もしないし失恋もしない。みたいなことって、多くの人が経験しているのではないかと思うのですよ。いや、経験とも呼べないほどの儚い出来事かもしれないですね。
でも私たちは、(変な言い方ですけど)みんな自分の自我を通してのみ人生を生きていて、当たり前ですが、他者のそんな儚い思いなんて、知るよしもない。
もしかしたら、もしかしたらね、あの人や、あの子も、誰かに対してそんな儚い思いを抱いていたとしたら……
ちょっときゅんとしませんか……!
というお話でした。笑

私を含め、夢小説読む人なんて多分、中高生の頃は本当の恋愛なんて難しかった人が多いと思うんですよ(偏見)
そんな私たちにとって、本当に共感を感じるのは、勇気を出して告白したりされたりする話よりも、こうして胸の内に秘めながら、どこに出すことも出来ず、そっと仕舞い込むお話なのかもしれないなぁ、なんて思いました。