思いつき小話2
「大丈夫…ですか…?」
「…」
女の声が聞こえる。
大怪我をし、朦朧とした意識の中、良く響くその声の女の姿を見ようとゆっくりと瞼を開く。
「…」
「あ…気づいた…!」
視界に入るその姿は、
『天使か…?』
以前どこかの街で見掛けたことがある絵に描かれている天使のように儚く見えた。
『死にかけだからそう見えるだけか…』
ねみぃ。
再び瞼を閉じる。
「大変…!手当てしなきゃ!」
天使…いや女…見た所小娘か、そいつが俺に対して何かを施している。
簡単な治療行為だろう。
小娘は一通り行為を終えたのか、俺の頭を持ち上げ固定した。
恐らく…そいつの膝の上にだろう。
「これ飲めますか?」
「…あぁ」
薬の様なものを口に含ませたあと、容器に入れた水を少しづつ口内に流し入れる。
それを飲んだあと、強烈な眠気に襲われた。
俺は抗うことをせず、そのまま深い眠りに落ちた。
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