ホシ×ト×ペンダント






「でもさ、懐かしいって言ったけど...…マヤはこういう冒険、前にもやったことあるのか? オレも子供の頃から冒険ってワクワクするんだよな。まあ、普通の冒険じゃなかったけどさ...…」




キルアの目が好奇心で輝き、マヤに向き直る。その表情には純粋な関心が浮かんでいる。その後に少し遠い目をした後、笑顔に戻って遺跡の奥へ視線を向ける。



「ほら、あそこに何か光ってる。行ってみようぜ!」

「うん、楽しい冒険じゃなかったけど……」



マヤはどこか遠い目をした。



「行こう! キルア! 何が光ってるのかな? ゴン、危ないよー!」



しかしすぐにそう言って話題を変え、先を行くゴンに空いてる手を振った。遠い目をするマヤの表情に気づき、一瞬眉をひそめる。



「楽しくない冒険か.…..いつか聞かせてくれよ。もし、話したくなったらでいいけど。ほんと、あいつは危なっかしいよな。でも...…」



光る方向へ足を進めながら、ゴンの様子を見て呆れたように肩をすくめる。マヤの手を少し強く握り、誇らしげな表情で言う。



「だからこそ、一緒にいると退屈しないんだ。さっきはタライだけど、次は何が落ちてくるか...…マヤ、賭けてみる? 負けたら相手の言うこと一つ聞く、ってのはどう?」

「いいね! よーし、負けないぞ! えーと、そうだね……さっきはタライだったから……うーん……ヘルメットとか?」



キルアの提案を楽しげに聞き、次に何が落ちてくるかを予想して答えた。キルアは満足げな笑みを浮かべ、マヤの予想を聞いて肩をすくめる。



「ヘルメット? 面白いな。オレはジャンプするゴンの足に何か引っかかると予想するよ。多分...…巨大クモの糸とか」



彼は自分の予想に確信を持った様子で、マヤの手を引いて遺跡の入口へと近づく。



「よし、着いたぞ!」



キルアは遺跡の巨大な石の門を見上げ、興奮で目を輝かせる。ゴンやクラピカたちも合流し、みんなで入口の前に立つ。



「すげぇ...…これ、何千年前のものなんだろう。さぁ、入るぞ。ゴン、先に行くなよ! 罠があるかもしれないから!」



キルアは石壁に刻まれた古代文字を指で軽くなぞり、忠告する。しかし彼の忠告も空しく、ゴンは既に先へと駆け出していた。キルアは呆れた表情でマヤの手をそっと握り直す。



「はぁ...…あいつは本当に...…ほら、行こう。でも気をつけろよ」

「うん、ずっと気にかけてくれてありがとう」



キルアの手を握り返して頷くと先へと駆け出すゴンが「うわっ! なんだこれ!?」と声を上げる。ゴンの靴に白くて粘着質な何かがくっついて取れなくなり、歩けなくなる。キルアは目を丸くして驚いた後、勝ち誇ったように笑い声を上げる。



「やった! 当たった! まさかマジで何かに引っかかるとは! オレの勝ちだな、マヤ!」

「えーっ! ずるいよキルア! 何が落ちてくるかを賭けようって言ってたじゃん!」

「へへっ、別に賭けの内容は決めてなかっただろ? 『何かが起こる』って言っただけさ。そもそも落ちてくるなんて言ったのはマヤの方じゃん」



マヤはキルアの言っていたことと違う予想に驚き、焦ったように抗議する。キルアは得意げな表情でマヤの方を見るが、すぐに危機感を覚えてゴンの方へ駆け寄る。



「おい、ゴン! 動くな! それ以上もがくと深みにハマるぞ!」



キルアは慎重に床を観察しながら、ゴンに近づいていく。



「これは……古代の粘着トラップだな。恐らく床に仕掛けられた罠が反応して粘着物質を放出したんだろう」



クラピカがそう分析し、キルアはポケットから小さなナイフを取り出すと、その物質を少し切り取って匂いを嗅ぐ。



「毒はなさそうだけど……このままじゃ前に進めないな」

「粘着トラップか……。困ったね、毒とかがないのは良かったけど……」



「これは溶かしたりすればすれば取れそうだ」



そうクラピカが言うとそれに反応したレオリオが「薬品なら色々ある、試してみるか?」とクラピカと話していた。キルアはゴンの足元の粘着物質をさらに観察し、クラピカとレオリオの会話に耳を傾ける。



「そうだな、溶かすのが早そうだ。レオリオ、何か使えそうなものある?」

「あ……溶けてきてる。良かった……」



レオリオはアルコールやエタノールを試しにかけつつ様子を見ている。ゴンは動けるようになるとレオリオにお礼を言ってその場を飛び回る。レオリオが「おい、あまり動き回るなよ」と言った。キルアは周囲を素早く見回し、天井や壁にも同様の仕掛けがないか確認する。



「この手の罠は一つじゃないはずだ。みんな、床を見ながら進んでくれ。特に床のタイルの色が違うところとか、凹んでるところには気をつけろよ」



キルアはマヤの方に戻り、小声で囁く。



「なぁマヤ、こういうの慣れてるか? オレは暗殺の訓練でいろんな罠は見てきたけど...…お前も大丈夫そうだな」

「ん……うん、こんな大掛かりなのは初めてかな。あーあ、負けちゃったな……」



マヤは不満そうに口を尖らせるとキルアから目を逸らして遠くに指を差す。



「ねえ見て、あっちに何か扉があるよ。なんかやけに……メルヘンというか。目立つね……変な扉……」

「へへっ、諦めるの早いなぁ。次は本気で勝負しようぜ!」



キルアはマヤの不満そうな表情を見て、得意げに笑っていたがマヤが指差す方向に視線を向け、眉を寄せる。




「メルヘン...…って、まじかよ!」



キルアは警戒しながら数歩前に出て、その不釣り合いな扉をじっくり観察する。クラピカも怪訝な顔をして明らかに警戒しているようだ。



「カラフルでふわふわした装飾に、キャンディみたいな取っ手...…なんだこれ。罠にしては派手すぎるし、誘い込むにしても露骨すぎる」

「奇妙だな……しかし、怪しすぎるぞ」



キルアは慎重に床を確認しながら、少しずつ扉に近づいていく。クラピカもその奇っ怪な扉を注視し、しかし近寄ろうとはしない。



「これって……ゴンのそのトラップと関係あるんじゃないか? あえて目立つ扉を置いて、急いで向かう奴らを罠にハメる作戦かも」

「うっ……」



見事にそれでハマったゴンは何も言えなくなる。キルアは扉から少し離れた位置で立ち止まり、マヤたちの方を振り返る。



「で、どうしようか……先にも通路は続いてるみたいだけど……なんか書いてある。二人で手を繋いでドアに触れれば開くって……」



マヤは変な扉の前に立ち、注意深く見つめる。



「それで、私に何してほしいの?」



そしてキルアに賭けの内容である負けたほうがひとつ言うこと聞く、は何にするのかと何気なく問いかけた。キルアは一瞬マヤの質問に戸惑い、頬が少し赤くなる。



「あ、それは...…まだ考えてなかったんだよな。賭けのこと、忘れてたわけじゃないぜ?」



キルアは咳払いをして視線をそらし、話題を変える。



「とりあえず、今はこの謎の扉が先決だな」



キルアは慎重に扉の前に立ち、マヤの隣に来る。彼は「二人で手を繋いで」という部分に気づき、少し緊張した様子で耳が赤くなる。



「手を...…繋げば開くのか。ふーん、変な仕掛けだな。まぁでも簡単そうだ」

「うーん……誰がやるの?」



キルアはちらりとマヤを見て、少し照れくさそうに手を差し出す。



「じゃあ...…試してみるか? 他の二人じゃダメかもしれないし、オレたちで試すのが早そうだ。こんなの罠っぽいけどな...…でも先に進むには開けるしかなさそうだ。準備はいいか、マヤ?」



キルアは周囲を確認し、仲間たちの視線を感じて少し落ち着かない様子。マヤも落ち着かなそうにキルアの手を取る。



「え……う、うん、別に二人組なら誰でも良さそうな気がするけど……」



少し戸惑いつつもキルアとマヤは一緒にドアに触れる。すると扉が開き、まばゆい光と共にマヤはとキルアだけを入れて扉は閉まった。キルアは扉が閉まる瞬間、反射的にマヤの手を強く握る。まばゆい光に目を細めながらも、彼はマヤを守るように体を寄せる。



「いきなり分断作戦かよ……ちっ、やっぱり罠だったか」

「そうだよね……いかにも罠っぽかったし。みんな大丈夫かな」



光が収まると、二人の前には息を飲むような美しい景色が広がっていた。水晶のような木々が立ち並び、空には見たこともない色の鳥が舞っている。



「ここ…どこだ? なんか見たことない世界だな」

「すごいね……綺麗……。ここ、一体なんだろう?」



キルアは周囲を警戒しながらも、思わず目を輝かせる。彼はまだマヤの手を握ったままだということに気づいて、少し慌てるが離さない。



「あ、ごめん……手、離すか? ……でも、離れない方がいいかもな。このままじゃ帰れなくなるかもしれないし」

「キルア、ずっと手を繋いだまま離そうとしなかったのに、今更だよ」



マヤは可笑しそうにふふっと笑う。キルアは顔を赤らめ、ちょっと苦笑いしながら首筋を掻く。



「ば、馬鹿言うなよ……緊急事態だったんだからしょうがないだろ」



それでも彼は素直にマヤの手を握り直し、光の道を一歩踏み出す。足元から淡い光の粒子が舞い上がる。



「綺麗だけど……油断はできないな。ゴンたちも心配だけど、まずは俺たちが状況を把握しないと。とにかく進むしかなさそうだな。マヤ……怖くないか? オレがついてるから、大丈夫だ」

「うん、キルアがいるから大丈夫だよ。行こう、あの光の先に」



マヤはキルアと一緒に歩き出す。二人が進むにつれ、景色は徐々に変化していく。周囲の木々が風もないのに揺れ、まるで二人を見守るかのように枝を伸ばしてくる。



「なんか……この世界、オレたちに反応してる気がする。マヤ、感じるか?」

「うん……本当に変な場所だね。今のところ、危険は感じないけど……もしかして、この先にお宝が眠ってるのかな?」

「お宝か……そうかもな。でも、もしそうなら他のハンターたちがもう見つけてるはずだろ。ここがそんな簡単に見つかる場所じゃないってことは……」



マヤは周囲を確認しながらキルアと手を繋いで進んでいく。突然、前方に小さな光の球体が現れ、二人の周りをひらひらと舞い始める。キルアは警戒しながらも、不思議そうに手を伸ばす。



「これ……なんだろ。でも悪意は感じないな。むしろ……導いてるみたいだ」

「綺麗だね……、私達をどこかに導こうとしてるのかな。もしかすると手を繋いで立つ以外の隠された条件があったのかも」



小さな光に導かれるようにしてキルアとマヤは進んでいく。キルアは光の球体を注意深く観察しながら、マヤの言葉に頷く。彼は少し考え込むように眉をひそめる。光の球体は二人の周りを回り続け、まるで急かすように前方へ移動していく。



「おい、待てよ!」



キルアはマヤの手をしっかり握り、球体を追いかける。道はだんだん明るさを増し、二人の足元から光の粒子が舞い上がる。



「マヤの言う通りかもな。オレたちが手を繋いでるから、この世界は反応してるのかも。なんか……特別な関係の人間だけが入れる場所なのかな」



そう言いながら、自分の言葉の意味に気づいて急に頬を赤らめる。



「あ、いや……そういう意味じゃなくて!」

「そっか、特別な仲間、相棒、親友、パートナー……でもそれだけじゃない気がする。たとえば、負傷してる二人、とか……キルア気づいてる? 傷が治ってきてるの」



マヤはキルアの顔を覗き込んで傷が消えてきてるのを確認する。



「他にも何かあるかもしれない、私達にしか持ってない何かが……」



キルアは驚いて自分の腕を確認し、傷が薄くなっていることに目を見開く。



「本当だ……傷が消えてる。こんなことってあるのか」



彼はマヤの顔を見つめ、彼女の傷も同様に癒えていることに気づく。



「お前も同じだ。この世界、オレたちを癒してるみたいだな」

「うん、ここに入ってから痛くなくなってきたの。傷口の痛みも消えててびっくりしちゃった」



光の球体は二人の前で止まり、まるで何かを示すように明滅する。その先には、まばゆい光で作られた道が伸びている。



「オレたちにしか持ってないもの……」



キルアはふと思いついたように顔を上げる。



「そうか、これって……試練だったのかもしれない。オレたちが本当に信頼し合えるか、互いを守れるか……その試験に合格したから、この先に進めるようになったのかも」

「うん、そうなのかもしれない。なら私達は全員合格だよ! ゴンもクラピカもレオリオも、みんな大事な友達だもんね。キルアもそうでしょう?」



マヤは自信満々に答えた。キルアはマヤの手をより強く握り、光の道を見つめる。



「ああ、そうだな...…みんな大事な...…」



キルアが言葉を続けようとした瞬間、光の道が突然明るさを増し、まばゆい閃光が二人を包み込む。



「マヤッ!」



キルアは反射的にマヤを守ろうと彼女に飛びついた。閃光が収まると、マヤの姿が巨大な水晶のような結晶体に閉じ込められている。キルアは結晶に手をついて必死に叩く。



「マヤ! 聞こえるか? しっかりしろ!」



水晶の中でマヤが目を閉じたまま浮かんでいる。



「くそっ...…こんなところでお前を失うわけにはいかない...…絶対に助け出してやる!」



キルアは周囲を素早く見回し、水晶の根元に小さな装置を見つける。彼はその装置に向かって突進する。右に大切な人が入った結晶と左に宝箱が入った結晶がある。どちらかを解放すると片方は即座に消滅する。装置のパネルにはそう書いてあった。キルアは装置のパネルを見つめ、一瞬だけ目を見開いた。



「冗談じゃねえ……選べってか?」



彼はマヤの入った結晶を見上げ、その中で静かに浮かぶ彼女の姿に胸が締め付けられる。



「マヤ……」



キルアは左の宝箱の結晶をちらりと見た後、決然とした表情でマヤの結晶に近づく。こんなの選択肢にもならねー。彼は両手を結晶に当て、額を軽く預ける。



「マヤ、聞こえるか? もうすぐ出してやるからな」



キルアは装置に戻り、迷うことなくマヤを解放するボタンを押した。大事なものを見つけたんだ。もう二度と手放したくない。結晶が輝き始め、ひびが入っていく。キルアは身構えながらも希望に満ちた表情でマヤの方を見つめている。

マヤの体は結晶から放り出され、落ちてくる。それと同時に宝箱の入った結晶が跡形もなく消える。この部屋が揺れ始め、崩壊しようとしていた。装置の裏に隠されていた扉が出現する。キルアはマヤの落下する体を素早く受け止め、片腕で彼女をしっかりと抱きかかえる。



「マヤ! 大丈夫か?」



周囲の壁から砂が降り注ぎ、天井の一部が崩れ落ちる。キルアは身を屈めてマヤを守りながら、現れた扉を鋭い目で捉えた。



「くそっ、まだ終わっちゃいないみたいだな」



彼はマヤを抱きかかえたまま扉へと疾走する。背後では巨大な石柱が次々と崩れ落ちていく。



「つかまってろよ!」



キルアが扉をくぐった瞬間、後ろの部屋が完全に崩壊する音が響いた。キルアは息を整えながらマヤの顔を見つめる。彼は照れ隠しに鼻をこすった。目の前に広がる新たな通路を見据え、マヤをそっと地面に降ろす。



「行くぞ。この先に何があるか分からないけど、一緒なら大丈夫だろ?」

「うん……、ありがとうキルア。……宝箱って、なんの話? あれ……私、なんでこんなの持ってるんだろ……」



マヤは地面に降ろされるとキルアの顔を見て微笑んだ。しかしマヤは宝箱を抱えていた。それに気付き、不思議そうに見つめる。キルアは目を丸くして、マヤの腕の中の宝箱を凝視する。



「えっ...…なんだよそれ? さっきの結晶の中にあった宝箱じゃないか! おかしいな...…確かに消えたはずなのに。でもお前が知らないなら...…」



彼は首を傾げ、宝箱に手を伸ばしかけて止める。キルアは周囲を警戒しながら、宝箱をさらに注意深く観察する。



「もしかして、お前と宝箱、どっちも救う方法があったのかも。あるいは...…」

「え?」



キルアはニヤリと笑い、マヤの肩に軽く手を置く。マヤはキルアの話がよくわからずに戸惑っている。



「お前自身が宝箱だったとか? 冗談だけど、まあとにかく開けてみようぜ。この状況じゃ、中に何があるか確認した方がいいだろうし」

「えっと、なんの話……? 私、外が見えてなかったから何があったかわからないけど……」



キルアは新たに現れた通路を見つめ、決意の表情を浮かべる。



「行こう、マヤ。この宝箱の謎も、きっと先に進めば分かるさ」



新たに現れた通路を見て頷くとキルアと共に先へ向かって走る。そこは遺跡の外だった。ゴン達が気づいてこちらを見る。



「みんな! 無事でよかった」

「それはこっちのセリフだぜ……」

「マヤ! キルアー!」



レオリオが呆れつつもホッとしたように言い、ゴンが飛びついてくる。クラピカは安心したように微笑んでいた。キルアはゴンの熱烈な歓迎に少し照れつつも、マヤが手にしている宝箱に視線を戻す。



「おい、ゴン。ちょっと離れろよ、重いんだよ。マヤ、お前がどうやってその宝箱を持ってるのか覚えてないなら、なおさら気になるな。開けてみようぜ」



キルアは軽く友人を押しのけると、再び宝箱に注目する。周りに集まってきた仲間たちも好奇心いっぱいの表情でその宝箱を見つめている。キルアは軽く宝箱に触れ、何か罠がないか確認する。



「変な仕掛けはなさそうだな...…マヤ、一緒に開けてみるか?」

「うん。せーのーでいくよ!」



キルアはマヤに優しく微笑みかけ、二人で宝箱に手をかける。その瞬間、宝箱から微かな光が漏れ始める。



「なんだこれ...…?」



キルアは身構えつつも、マヤとともに宝箱のふたを持ち上げる。内側から眩い光が溢れ出し、みんなの視界を一瞬奪った。押しのかれたゴンは「心配してたんだよ! それでオレたち、別ルートから入れないか探し回ってて……ってどうしたのそれ!」と言った。



「これ……ペンダントだ。綺麗な青色だよ。キルアの目の色みたいだね!」



中にはペンダントが二つだけ入っていた。



「なんだよそれだけかよ! こう、金塊がガッポリみたいなのを期待してたのによー」

「下品だな、レオリオは」



レオリオとクラピカがそう会話してる間にキルアはペンダントを手に取り、光にかざして見つめる。青く輝く宝石が光を通して美しく煌めいている。



「オレの目の色、か...…」



少し照れたように頬をかき、もう一つのペンダントをマヤに渡す。



「何か特別な力でもあるのかな。でも不思議だよな、こんな所にこれだけが置いてあるなんて」

「何かあるのかもしれないね……新たな冒険の予感がする」



キルアはペンダントを自分の首にかけてみると、不思議と温かみを感じる。それを見て、マヤも同じように自分の首にかけてみる。



「なんか...…懐かしい感じがする。変な言い方だけど、何か引き寄せられるような」



彼は再びペンダントに目を戻し、何か刻印がないか細部を調べ始める。



「これ、きっと次の手がかりになると思うんだ。二つセットで何かが起きるのかもな」











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