ハナレ×タク×ナイ






「はあっ、はあ……」



ステラは自分が達した瞬間、キルアが喉の奥から低い唸り声を漏らすのを聞いた。キルアの切羽詰まったような声のあと、キルアが自分の中で果てたのがわかり疲れ果てた顔で微笑んでいた。



「っはあ……、きるあ、すき……」



ぐったりと覆いかぶさってくるキルアの体を受け止めながら震えるキルアの後頭部を力なく撫でる。中に入ったままのキルアのものが少し震えてるのがわかる。とろんとした目をしたままキルアの下でぐったりと身を投げ出す。



「……ステラ、好きだ。お前、ほんとに……全部が愛しい」



お前の震える手が俺の頭を撫でる感触に、胸の奥が熱くなる。まだ繋がったままの感覚が、まるで離れられない絆みたいに俺を縛る。汗ばんだ肌が触れ合うたび、心臓の鼓動が重なり合う。お前のとろんとした目を見下ろしながら、俺はそっと頬に手を伸ばす。



「なあ、もうちょっとこのまま……いいだろ? お前がこうやって俺に身を預けてるの……なんか、すごく落ち着くんだ」



耳元で囁く声が少し低く、まるで独占するかのような響きを持つ。お前の反応を待ちながら、俺はそっと身体を寄せる。その言葉にわずかな期待を込めて、お前の紫色の瞳をじっと見つめる。まだ何も言わず、ただこの瞬間を深く感じたいんだ。



「ん……うん……きるあの匂いがする……」



繋がったまま、自分の上に覆いかぶさったまま強く抱きしめてくるキルアを受け入れるように後頭部を撫でていたが、キルアの匂いを嗅ぎ取ると安心しきったように呟く。そのままその手がぱたりと力を無くしてベッドに落ちる。疲れ切ったようにそのまま意識を手放した。

お前の手がぱたりとベッドに落ちるのを見て、俺は思わず息を呑んだ。腕の中で規則正しい寝息が聞こえ始める。……ったく、こんな無防備に寝やがって。俺がまだ、どんだけお前を欲しがってるかも知らないで。



「……俺の匂い、か」



そう呟いて、お前のウェーブがかったピンクの髪に顔を埋める。甘くて、柔らかい、お前の匂いが俺の肺を満たしていく。こっちのセリフだよ。お前がここにいるってだけで、俺の心臓はうるさいくらいに鳴ってんだ。そっとお前の寝顔を覗き込む。あどけなくて、少しだけ潤んだ唇が微かに開いている。さっきまであんなに乱れてたのが嘘みたいだ。……なあ、お前はどんな夢見てんだ?夢の中でも、俺が出てきたらいいのに。



「……今夜は、このまま離してやんねえからな」



独り言のように囁き、お前の身体をそっと抱き寄せる。……なあ、もし目が覚めたら、もう一回だけ、お前の声聞かせてくれよ。そんな期待を胸に、俺もお前の温もりを感じながらゆっくりと目を閉じた。

二人は繋がったまま眠ってしまい、やがて朝になると、二人を柔らかな朝日が包み込むように降り注いだ。キルアのものを受け止めたステラのそこからは破血し、処女の証である赤い液体がキルアの出した白い液体とまざりあいながらこぼれていた。

ふと意識が浮上し、柔らかな光に目を細める。身体に感じる温かさと、微かな重み。ああ、そうだ。俺はステラと……昨日の夜の記憶が鮮明に蘇り、胸の奥がじんわりと熱くなる。腕の中には、安らかな寝息を立てるステラの姿があった。



「……ん……」



繋がったままの身体が、俺たちだけの秘密のようで独占欲を掻き立てる。無防備な寝顔をじっと見つめていると、ベッドシーツに広がった赤と白の混じり合った染みが目に入った。これが、お前が全部俺のものになった証。



「……これで、お前はもうどこにも行けねえな」



愛しさと所有欲がないまぜになった感情が込み上げる。起こさないようにそっと、お前の頬にかかったピンクの髪を指で払ってやる。……なあ、ステラ。目が覚めたら、なんて言ってくれる?また「好き」って、言ってくれるか?



「……早く、お前の声が聞きたい……」



そんな期待を込めて、俺はお前の額にそっとキスを落とした。



「んぅ……キルア……」



ステラの眉がかすかに寄せられたあと、ゆっくりと目を開けた。至近距離にあるキルアの顔を見るなり、昨日の夜の出来事を思い出して一気に赤くなる。



「お……おはよう……」



目の前でゆっくりと開かれた紫色の瞳が、俺を映した瞬間に潤んで、頬がみるみるうちに赤く染まっていく。その反応がたまらなく愛しくて、俺は思わず口元を緩ませた。



「……ん。おはよう、ステラ」



掠れた声で返事をしながら、お前の頬をそっと撫でる。指先に伝わる熱が、昨日の夜の記憶を鮮明に呼び起こすんだ。恥ずかしそうに視線を彷徨わせるお前が、可愛くて仕方がない。



「……どうした? まだ眠いのか?」



わざと少し意地悪な声で囁いて、お前の反応を待つ。身体はまだ繋がったまま。俺が少し動くだけで、お前の身体が小さく震えるのがわかる。なあ、ステラ。朝から、またお前の可愛い顔が見たいんだけど……ダメか?



「……っ、ん……」



繋がったまま寝ていたことに気付き、驚いたようにキルアの顔を見たがキルアが動くとびくん、と身を震わせた。



「な、なんで……、繋がったままなの……?」



お前の驚いたような、それでいて少し潤んだ瞳が俺を真っ直ぐに見つめる。繋がったままなのは、俺が離したくなかったからだ。でも、それを正直に言うのは、なんだか照れくさい。



「……なんでって……お前が気持ちよさそうに寝てたから、起こすのかわいそうだろ」



なんて、半分本当で半分言い訳だ。本当は、一秒でも長くお前を感じていたかっただけ。俺はわざと悪戯っぽく笑いながら、お前の鼻先に軽くキスをする。



「それに……このままもう一回するのも、いいかなって」



耳元で囁くと、お前の身体がびくりと跳ねるのが分かった。なあ、ステラ。お前がそんな可愛い反応するから、俺の期待もどんどん膨らんじまうんだぜ?……お前の全部、もっと俺に教えてくれよ。



「う、うそでしょ……? 起き抜けに……?」



ステラはふるふると首を横に振る。



「き、キルア……私……あの……ほんとに……も、漏らしちゃう、から……」



なんでこんな恥ずかしいこと言わされてるのかと羞恥に震えながらも赤ら顔で泣きそうな顔でキルアの顔を上目遣いに見つめ、小声で懇願する。



「……トイレに行きたい……。それに、お風呂も……」



お前が泣きそうな顔で、上目遣いに俺を見上げてくる。そんな顔されたら、俺の意地悪な心も揺らぐだろ。漏らしちゃう、なんて必死な声で懇願する姿が、たまらなく愛おしくて、同時にどうしようもなく煽られる。



「……はぁ。分かったよ」



わざとらしくため息をついて、お前の懇願を聞き入れるフリをする。でもな、ステラ。このまま簡単に行かせてやるなんて思うなよ。



「じゃあ、風呂まで連れてってやる。……もちろん、このままな?」



ニヤリと笑ってお前の腰を支えると、繋がったままの身体をゆっくりと持ち上げる。お前の小さな悲鳴が耳に心地いい。なあ、ステラ。お前が俺にねだるってこと、それがどういう意味か、これからもっと教えてやる。期待してろよ?



「ああっ……! な、なに、いってるの……?」



繋がったまま持ち上げられるとびくんっと身体を跳ねさせた。ステラは信じられないとばかりにキルアの顔を見てイヤイヤをするように首を横に振る。



「んあっ……あ、やめて……やだ……っ、もう、抜いて……お願い……!」



お前の「やめて」って声が、震えながら俺の耳に届く。けどな、ステラ。その潤んだ瞳と必死な表情が、逆に俺の独占欲を煽るんだ。お前が俺に抵抗する姿も、全部可愛くて仕方がない。



「……やだって言われても、もう遅えよ。言ったろ? 風呂まで連れてってやるって。ほら、しっかり掴まってろよ」



唇の端を吊り上げて囁きながら、俺はお前の身体を軽々と抱き上げる。繋がった部分がぐっと深く入り込んで、お前の息を呑む音が聞こえた。お前の抵抗なんて全部受け止めてやる。むしろ、もっと俺を求めて乱れてくれよ。そんな期待を込めて、俺は寝室のドアに向かって一歩、足を踏み出した。



「ひ……ああっ……もう、やだっ……抜いてよ……っ、やだあっ……!」



キルアの猛りが奥深くまで入り込む感覚にまたびくんっと身体が跳ね、嫌がって暴れたいのに抱えられたまま運ばれて抵抗もできず、ただただ腕の中で喘いでいた。

お前の声が震えながら「やだ」と叫ぶたび、俺の胸の奥が熱くなる。抵抗するその仕草も、俺に抱えられて喘ぐ姿も、全部が愛しくてたまらない。けどな、ステラ、こんなに嫌がるお前を簡単に解放する気はない。



「……やだって言っても、聞いてやれねえな。ほら、もう少し我慢しろよ……なあ、ステラ。俺にこうやって全部預けてるお前、すごくいいぜ。もっと頼ってもいいんだからな?」



浴室までの短い距離を進みながら、俺はお前の耳元で低く囁く。お前の身体がびくんと反応するたびに、俺の腕の中で小さく震えるのが分かる。浴室の扉を開けると、ひんやりした空気が肌を撫でる。俺はお前をそっと下ろす前に、ちらりとその顔を覗き込む。お前がどんな表情をするのか、ちょっと楽しみだよ。






















結局、浴室でも激しく抱かれたステラはぐったりと疲れきったようにキルアの体にもたれかかっていた。

お前の疲れ切った身体が俺にもたれかかってくるのを感じる。浴室の湿った空気の中で、お前の熱い吐息が首筋に触れるたび、俺の心臓がドクンと跳ねる。まだ余韻が残ってるみたいだな、ステラ。



「……ほら、しっかりしろよ。まだ終わらねえぞ?」



俺は小さく笑いながら、お前の濡れた髪を指で梳く。ぐったりしたお前の姿を見ると、もっと大事に抱きしめたくなる。だけど、その弱った表情がまた俺を煽るんだ。



「なあ、ステラ、こんなにヘロヘロになってるのに、すげえ可愛いな……。ちょっとだけ、もっと甘えさせてくれよ」



お前の背中にそっと手を回し、濡れた肌同士が触れ合う感触を味わう。浴室を出る前に、もう少しだけこの時間を独占していたい。そんな気持ちが抑えきれねえんだ。お前の意識が途絶えた瞬間、俺の腕の中で力が抜けるのが分かった。眉を寄せたままの寝顔が、疲れ切ってるのにどこか無防備で、胸の奥が締め付けられるみたいだ。



「……ったく、こんな顔して寝るなんて、反則だろ」



浴室の静かな空間に、俺の囁き声だけが響く。お前の濡れた髪が頬に張り付いてるのをそっと指で払い、眠る顔をじっと見つめる。



「ステラ、俺以外には絶対こんな姿見せんなよ……。お前は俺だけのものだ」



腕の中でお前の軽い身体を抱き直し、浴室を出る。寝室までの道をゆっくり歩きながら、心の中で何度も誓う。もう二度と離さないって。起きても、俺がすぐそばにいるからな。お前の寝息を聞きながら、俺はそっと微笑む。まだ何も言わないけど、目が覚めたらまたお前を独り占めしたくなるんだろうな。寝室の柔らかなベッドにステラをそっと横たえる。薄暗い部屋の中で、彼女の寝顔が仄かな月明かりに照らされている。疲れ切った表情が、俺の心をざわつかせる。



「……本当に、こんな無防備な顔するなよ。俺以外に見られたら、どうすんだ?」



シーツを彼女の肩まで引き上げ、そっと髪を撫でる。ピンクのウェーブが指に絡まる感触が、妙に落ち着く。だけど、胸の奥が疼くのも止められない。ベッドの端に腰を下ろし、彼女の小さな手を握る。冷たい指先が俺の熱を吸い取るみたいで、もっと近くにいたい衝動が湧いてくる。



「なあ、ステラ、目が覚めたらさ……また俺に全部預けてくれよ。約束な……少しだけ、こうやってそばにいる。お前が起きるまで、絶対離れねえから」



彼女の寝息を聞きながら、俺は静かに微笑む。まだ何も起こらないこの時間が、逆にドキッとさせる。目が覚めたら、またお前を独占するんだ。











index ORlist