栄光のロシア語
スラヴァー
スラーヴァ
слава


煌めきのロシア語
スヴィルカーニイ
スヴェルカーニエ
сверкание



スラヴァカーニエ皇国

北方ボアレス地方にある皇国。
北方にはノルランド王国がある。その国境付近には切り立つ崖と険しい山脈があり、その昔の侵攻からも長くその土地を守り続けてきた国。
東方エウロス方面への山脈は比較的緩やかなものであり、エウロス地方にある商業国家 シャンヤオとの国交を結んでいる。

深い雪に覆われていることが多く、気候条件と3方を山々に囲われていることにより農作物を作ることには向いていない土地。
狩猟による食糧の確保が最善の手段として用いられており、狼などを狩猟のパートナーとして飼い慣らしている。また時にはソリを引かせ移動手段とすることもある。

商業国家 シャンヤオとは、その狩猟で捉えた毛皮。そして豊富な鉱山資源、特に宝石、その加工技術も高いものを誇っており、硝子細工等と引き換えに穀物類を中心とした食品や少ない土地を利用しての農耕の手段を交換しているものである。

宝石とは切っても切り離せぬ土地。
その国の起りもまた宝石によってもたらされたものであった。

【Коза и драгоценность─山羊と宝石─】

元は遊牧の民。幾つもの部族に別れ生活を送っていた。
その部族の中の1つに1匹の山羊が迷い込んできた。
毛並みは普通の山羊と変わらないが、変わった瞳をしていた。昼の光の中では緑色をしているが、夜になるとその瞳は赤く色を変えていた。
部族の者達は、その山羊を仕留めようと矢を射るも全てが外れてしまう。切り裂こうと近寄ればその姿は消えてしまう。そのままいなくなったかと思えばまたしばらくすると現れる……。
食うことも出来ぬ山羊であるならば関心もなくなるものだ。

そんなある日族長の息子が行方不明となった。
探せど、探せど見つからない息子。族長ですら諦めを浮かべた時、その山羊が動き出した。
ついてこい、とそう言わんばかりに族長の前を歩き出した山羊。
族長の息子は山を3つ超えた先にいた。何故ここに?とそう不思議にも思うが、族長は無事に息子が見つかったことを喜び、山羊に感謝を告げた。
そして山羊はその山の麓の洞窟へと入っていった。族長はもちろんそれを追ったのだが、そこには何も残ってはいなかった。
ただ、そこには赤色に輝く宝石が2つ落ちていた。
その洞窟、そこは鉱山資源の眠るものであり、遊牧の民であった彼らが定住を定めるにたるものであった。
話は広がり他の部族達も徐々に定住を始め、更なる資源の採掘、街として形を整えていった。

その指揮を取っていたのは山羊に導かれた族長であった。族長は国王へと押し上げられていき、あの山羊は神の使いだったのだ、と……そう伝承は締めくくられており、皇国 スラヴァカーニエは誕生した。

山羊の跡に残った宝石。それはその瞳と同じ特徴を宿しており、永き年月皇国の護り石として大切に保管され、催事の時のみにその姿を表していた。




交易都市 シャンヤオ

元々はスラヴァカーニエ皇国の元となった遊牧の民が、
エウロス地方へと赴き、その肥沃な大地に根ざして生活を始めたことが始まりである。
国の起こりはスラヴァカーニエ皇国よりも後となる。

肥沃な大地は時に、他国からの侵攻を受けることも多々あったが、スラヴァカーニエ皇国からの支援もありそれを退けることも出来ていた。

だが、退けるだけでは疲弊することの分かっていた国王は知恵のあるものであった。
奪われる前に貿易として国々との交渉を開始した。
不利な条件から徐々に対等になるようにとそれは経験を積むうちに徐々に徐々に……だ。

元々の遊牧の民出身の者達は、農耕を中心として働いているが、国が主導して交易をおこなっていることもあり、次第に商人の出入りが多くなり、現在では国の中にバザールが開かれており、様々な国の物が入り乱れてもいる。







輝く(かがやく)の中国語
ファーグワン
ファグァン
*光

シャンヤオ
*耀

シャンヤオタ
*耀的


煌めき(きらめき)の中国語

シャンヤオ
シャンシュオ
**

シャンヤオ
*耀



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