hug me!

※夢主ちゃんがとってもお下品




デストロンの臨時基地。
以前の作戦で廃棄となり、トルプルトロンの格好のサボり場となったこの場所で言い争う男女の影がある。

女はごく普通の人間だったが、男の方は女の何倍もある背丈で全身が金属で構成されている、トランスフォーマーだった。


トランスフォーマーと人間との体格差は圧倒的で、しかも人間の強度なぞトランスフォーマーからしたらないも同然である。

人間ごとき、トランスフォーマーの手に握られて力を入れられれば如何なるかなど、いくら頭の悪い自覚のあるアストロトレインでも簡単に予測できた。

だからこその反抗だったのだが。

「なによ意気地なし!私の彼氏かたるぐらいなら種族差埋めるくらいの甲斐性みせやがれっての!」

と、最近できた地球人の彼女(名前はナマエという)に罵倒されまくっていた。

「っつたってよー、まずこの体格差じゃハグしようにも」

「そういうと思いまして私、サイバトロン基地から物質拡大縮小機というものを拝借してきておりまして」

そう言ってナマエが指差した場所には、なぜか誇らしげに胸を張るコンドルを頭に乗せたパーセプターが佇んでいた。

「んぁ!?なんでサイバトロンのやつがこんだよなとこにいんだよ!?」

「装置を拝借するのはいいけど使い方間違えたら大変じゃない。そこで使用用途を正直にお話ししたら、笑顔でついてきてくれたわ」

どういう使用用途の伝え方をしたら敵軍の科学者が1人で乗り込んでくるというのか…。

そんなアストロトレインの疑問なぞ知る由もなく、ナマエとパーセプターは互いに目線を合わせるとニッコリと微笑み合い、そしてアストロトレインへ期待のこもった視線をおくった。

「「というわけで人間サイズになってください!」」

「ッアーーーー!!」

かくしてアストロトレインは人間サイズまで縮んでしまったのだった!



「さぁ早くセックスするわよ!」

ガバッと襲いかかるナマエをかわしながらアストロトレインは見た目に似合わない金切り声をあげていた。

「んな!ハグだってまだなのに色々すっとばしてんじゃねぇぇ!!つか女がそんな下品な言葉使うなよ!」

「なによアストロトレインて意外に童貞だったりすんの?」

「それはねーぜー!」

いつの間にかパーセプターと並んでこちらを観戦しているブリッツウィングがヤジを飛ばしてくるがそれに反応する余裕がない。
(更にその隣に情報参謀様まで加わっているが気のせいだと思いたい。)
(さらにパーセプターが過去の恋愛遍歴を詳しく聞き出そうとしてるのはこれはもう無視だ無視)

隙を見せればあれやこれやされかれない。そんなギラついた眼をしたナマエはジリジリとにじり寄ってくる。
アストロトレインはそんな機能ないはずなのに、全身から変な汗が噴き出しそうな気がしていた。

暫くそうして睨み合っていると、ふとナマエが構えを解いた。

「仕方ないわねぇ、だったらただのハグで許してあげるから早くなさいな」

そういって腕を広げたナマエ。

「ホゥ、ナマエハ男ラシイな」

そういうサウンドウェーブの一言に妙に気恥ずかしくなってナマエの腕の中に飛び込むのを一瞬だけ躊躇した。
しかし、ここで飛び込まなければ本気でハグ以上のナニかをされると思いなおしたアストロトレインは野次馬の存在を無視して飛び込んだ。

「ふふっ、アストロトレインたら大胆」

「うっせー、これ以上からかうんじゃねぇよ!」




*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

アストロが本命の子には純情だとかわいいなと思うんです。
あと、サ軍は台所ロマン劇場に影響されて昼ドラ厨が多いはず。