うららかなおひさま

ある、お日様が高く高く登った日。
ナマエはパルファム宮殿へと続く小道へ来ていました。
お母さんから借りたモンスターボールには、小さい頃から仲良しのファイアローさんが入っています。

今日、ナマエは自分のポケモンを捕まえに来たのです。
初めてのポケモンは絶対にゴーストタイプ。
ナマエはそう決めていました。

何故なら彼女はオカルトマニアに憧れるちょっと変わった女の子だったからです。

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ナマエのお母さんはバトルシャトーでかなり名を馳せているトレーナーです。
そんなお母さんと一緒に戦うファイアローさんにとって、この辺りのポケモンなんか敵じゃありません。
左手で拭った汗をTシャツの裾にこすりつけて彼女は一息つきました。

敵は、鈍く光る刀身に飾りのような目玉(もしかすると目玉のような飾りなのかもしれません)を持ったポケモン…、そう、ヒトツキでした。
初めての実践バトルに緊張気味のナマエでしたが、経験豊富なファイアローさんは自身たっぷりに相手を見下ろしています。

「今日はあの子を捕まえることが目的だからね、手加減よろしくね」

そう声をかけると、ファイアローさんは任せろとばかりにピィーと一声あげました。
その声に安心したナマエは、声を張り上げてファイアローさんに指示を出します。

「ファイアローさん!でんこうせっか!」

言うと同時にファイアローさんは急降下と共に相手へ突撃していきました!
ヒトツキも応戦しようとしますが、間に合わずに攻撃をもろにくらったようです。
フラフラと剣が揺れる様を見て、ナマエはカバンからモンスターボールを取り出しました。
そのボールを投げつければ、ヒトツキはそのボールへ吸い込まれていきます。カウント1,2…3。そこでボールの揺れは収まりました。

「や、やったぁぁーーー!ヒトツキGETぉぉおお!」

ナマエは、狙っていたポケモンを無事捕まえることができて堪らず歓声をあげます。
彼女はようやくオカルトマニアとしての第一歩を刻むことができたのでした。

お日様は、彼女を祝福するようにサンサンと降り注いでいました。