#01
SAID.K.

御幸一也という男。

あくまで野球のセンスは認める。そのルックスもだ。だが、それがなければ、ただのモテ男なのに、それがあるから残念な変態男に格付けされてるのだ。そして、友人と呼べるヤツが俺しかいないのも(不服だが)、それのせいだと思う。

「御幸一也、趣味はスコアを眺めること。……あと、弟いじり」

自己紹介でのこの一言がまずかったのだ。スコアを眺めること、そこまではいい。弟いじり……そりゃなんだ?
クラスメートも疑問符を頭に浮かべている。ただの面倒見のいい兄なのか、それとも……。

「俺は世界一、弟が好きです」

面倒見のいい兄で終わるなら、御幸の好感度は上がっただろう。だが、最後の一言が周囲に御幸一也とはどういう男なのかということを知らしめる結果になった。



御幸一也という男。神に愛された野球のセンス。そして、重度のブラコンだったのだ。
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