おもいでの場所で
トムが戻ってきたことが死喰い人達に伝わった。しかし魔法省はまだそれを否定しているらしく、光の中を歩く魔法使い達は何も行動を起こさないまま。

「ボロボロだね」
ゴドリックの谷のポッターの家はまだそこにあったが、誰かが手をつけた後はなくトムとポッターが戦ったままの状態であった。
「あの赤ん坊にここでやられるとはな」
トムも瓦礫をなぞって言う。誰も闇の帝王がただの赤ん坊にやられるとは思っていなかっただろう。
「家の中も流石にひどいな」
家具のほとんどは形を成していなかった。あのマグル生まれの魔法使いはそこまで強い力でトムの魔法を跳ね返したのだろう。
「穢れた血め」
トムは家の中の惨状を見て忌々しく呟いた。
「あの子はまだ生きてるよ」
「ああ、奴はポートキーでホグワーツに戻ったからな」
「殺るんだろ?」
「アイツが生きている限り俺様は永遠にはなれない」
「そっか」
「何か心配事でもあるのか?」
「いや……」
名前は口ごもる。
「俺様がやられるとでも?」
トムは名前を睨め付けた。
「……」
名前はトムから目をそらす。
「名前」
「……」
「名前、俺様を見ろ!」
トムは感情的になって名前の顎を掴んだ。そして無理矢理口付ける。
「ふン、ふ、ぁ」
トムは名前の舌を絡めとり激しい口づけを交わす。
「は、ンッ、ちゅ」
「俺様は名前を一人にしない」
「ほんと?」
「ああ」
ちゅ、と最後に軽く口付けた。すると名前は微笑んでぎゅっとトムの首に腕を回す。
「トム……」
「その名で呼ぶな」
「ね、抱いて」
「フン、いいだろう」
トムはニヤリと笑うと名前の腰を抱いて姿くらましをした。
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