IDAシティへようこそ!!
ーーIDAスクールH棟エントランス


ふと、アルドは気になったことを隣のクロードに尋ねた。
「なあ、クロード」
「なんだ」
「マユの夢意識の事なんだけどさ……」
マユの夢意識とは、先日アルドとIDAスクールの秩序を守るIDEA達が解決した夢意識事件である。
「ああ」
アルドはその事件のことを鮮明に思い出しながら呟いた。
「あの時、時計台を外から攻撃するとかで、クロードのデュオン・ヘリオスを撃っただろ?あれって元は七発あったのにどうしてあの時は六発しかなかったんだ?」
ーーデュオン・ヘリオス。今は亡きケリュケール王国に伝わる神器で、その矢は『天を裂き、宙を割り、太陽をも貫いたことで一時的に世界を照らすものが月のみになった』とされている。クロードは先の事件で時計台を破壊するべく残り六発のデュオン・ヘリオスのうち、三発を撃ち込んだ。そうでなくても元は七発あったものなのに、最初の一矢は何処に消えてしまったのだろうかとアルドは疑問を抱いていた。
「ああ、そのことか」
クロードはふっと笑んだ。流石王族ということだけあってその仕草も艶がある。
「最愛の人になーー。」
クロードはその一矢のことを思い出しながら、当時のことを語った。
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