#03
ラグナガーデン付近を探索し始めて30分が経った頃だろうか。ラグナガーデンはIDAスクールに通う生徒達の寮があり、部屋数も相当なものであるのでメンバーは分かれて探索を始めた。勿論名前の住まいもここにあるのだが、彼女の部屋に本人はいなかった。寮の近くにマンションもあるが、クロードは実はこちらに住んでいた。昨晩は一緒にこの部屋にいた。もしかしたら彼女がいるかもしれないーーとクロードは考え、学生証を通してマンションに入った。エレベーターを使いマンションの最上階へ。000と書かれた一等部屋は、現実世界となんら変わりのない様子だった。クロードは寝室へ向かい、扉を開ける。キングサイズのベッドには、ずっと探していた彼女がいた。
「名前!」
「目は覚めないわ」
彼女に駆け寄ろうとしたら、後ろから聞き慣れた声がした。
「名前……?」
後ろを振り向くと、そこには名前がいて、クロードは今の状況が理解出来なかった。前を見れば、ベッドに眠る名前、後ろには自分を呼ぶ名前がいるのだ。
「私は心の番人。名前が安らかな夢を見るための番人」
後ろに立つ名前が話し始めた。
「今、名前は夢を見ている。名前の望みを全て叶えてくれる夢よ」
「名前の望み……?」
クロードは眠る名前を見た。安らかに眠る名前は幸せそうな表情を浮かべていた。
「貴方には見せてあげましょう。名前が今見ている夢を」
心の番人はクロードに近づいた。クロードは警戒して後ろに下がろうとしたが、その前に彼女の両腕が自分の背を回った。抱きつかれているこの状況にクロードは狼狽える。
「クロード、貴方は名前を幸せに出来るの?」
彼女の問いに出来るーーと答えようとした時、クロードの頭の中に様々な情報が飛び交ってきた。
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